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「心を込めて準備中」みたいな立入禁止の看板!? 本当に警察が?警視庁に聞いてみた

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「部外者立入禁止 調布警察署」

でかでかと個性的な毛筆書体で書かれた立て看板の写真が、Twitterに投稿されて話題となりました。

「注意喚起」の警告ですが、まるで居酒屋やラーメン店のノリを彷彿とさせます。

写真提供者(匿名)さんは街なかでこの看板を発見。

「『心を込めて準備中』みたいな立入禁止があったんですよ」

と、写真をTwitterに投稿したところ、多くの人たちから注目を浴び、ツイートには2.6万ものいいねが付きました。

「ちょっと入って一杯やりたい!」
「おいしいラーメン出してくれそう」
「有名ラーメン店の大将のように、入ろうとする人間を、腕組んでにらんでそうですな」

このように、純粋に看板の文字について面白がる声も多く寄せられた一方で、このようなコメントも。

「マンション等の敷地の一部が、勝手に抜け道に使われてるんでしょうね。で、住人のおじいちゃんが自作して」
「調布警察って勝手に書いた看板でしょうねー」

看板設置の背景を推測する人や、本当に警察が設置したものなのかどうか疑う人も。

撮影した人も、撮影当初は「警察署にもシャレたことする人がいるなー」くらいの軽い気持ちだったそうですが、その看板の様相や置かれ方などの雰囲気から「フェイクではないか」と感じるようになったといいます。

警視庁に問い合わせてみました。

「調布警察署の方で設置したり、許可を出したりしたという記録はありません」(担当者)

なんと、看板設置に警察は一切関与していないといいます。また、設置をされた方に対して、どのような対応をとる方針か尋ねたところ、「(看板設置にまつわる)事実を確認し、速やかな撤去を申し出る」とのことでした。

広告物や注意書きなどの設置は誰もが自由に行って良いわけではなく、法律で制限されていたり、自治体によって取り決めが異なる場合もあります。設置の際には、事前に行政に許可を取る必要があるでしょう。また、警察を騙る行為も、軽犯罪法違反になる可能性があるとのことです。

どのような事情があったにせよ、看板を設置する際には、きちんと法律や条例を遵守したうえで行うようにしないといけませんね。

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