コロナ禍で変わった中途採用、人事が重視するポイント 「資格」「同じ業界の経験」を上回る強みは?  

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中小企業診断士合格講座『診断士ゼミナール』を運営する株式会社レボ(東京都港区)は、従業員数10人~300人の中小企業の経営者・人事担当者1003人を対象に、「コロナ禍による就職・転職ニーズの変化」に関する調査を実施しました。その結果、半数以上の人が「コロナ禍(2021年~2022年)で中途採用に対する考え方が変わった」と回答しました。また、中途採用で重視しているポイントについては、「同業種の経験者」が最多となったそうです。

調査は、2023年4月にインターネットで実施されました。

調査によると、52.8%の人が「コロナ禍(2021年~2022年)で中途採用に対する考え方が変わった」(かなり変わった:15.3%・少し変わった:37.5%)と回答しました。

具体的には、「在宅勤務でも対応ができるように会社側の制度を変えたため、幅広い人材に目が向くようになった」(30代男性)、「経験者や若手の人材に固執していたが、将来のビジョンや当社への期待などが語れる人材への採用に方向転換した」(40代男性)、「より順応性があり、長く働いてもらえそうな人材を探すようになった」(50代女性)などの声が寄せられました。

続いて、「2023年4月現在の求人状況」について聞いたところ、「新卒・中途採用ともに注力している」は38.3%、「中途採用に注力している」は31.0%、「新卒採用に注力している」は20.2%という結果になり、中途採用がやや多い状況であることが判明。

他方、「コロナ禍(2021年~2022年)の新卒・中途採用の比率」については、「新卒0:中途10」(28.1%)、「新卒5:中途5」(14.7%)、「新卒10:中途0」(8.7%)などが上位を占め、コロナ禍では、多くの企業が中途採用に力を入れていたことがうかがえました。

また「中途採用で重視しているポイント」を複数回答可で教えてもらったところ、「同業種の経験者」(53.4%)が最多となったほか、「同業界の経験者」(46.1%)、「資格保有者」(33.0%)といった回答が上位に並びました。

具体的には、「経験、資格、技術」(40代男性)、「特定の知識、技能があり、活かすビジョンを持っているか」(40代男性)、「人柄と管理職のマネジメント能力」(40代男性)、「資格保有者は大変重視している」(50代男性)など、即戦力となる経験や能力が求められていることが明らかになりました。

また、「“無資格・未経験者(将来の戦力)”と“有資格・経験者(即戦力)”のどちらの人材を求めていますか」という質問には、60.5%の人が「有資格・経験者(即戦力)を求めている」と回答。

その理由として、「将来的展望の人材は新卒にて採用の方針」(30代男性)、「教育研修に時間がさけず、短期間で戦力になることを期待」(50代男性)、「圧倒的に仕事量が多いため、教育している時間がない」(50代男性)、「現場現場で臨機応変に柔軟な対応力が望まれることが多いから」(50代男性)といった意見が寄せられました。

最後に、「中小企業診断士」の資格保有者については、40.8%の人が「採用したい」と回答。その理由として、「これから中小企業へのアプローチが求められるから」(30代男性)、「企業力アップのため」(50代女性)、「経営方針が正しいか知りたい」(60代男性)といった声が寄せられたそうです。

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