「危険 線路にかんぴょうを干さないで下さい」
いかにも田舎らしい牧歌的な看板がTwitter上で大きな注目を集めている。現在、流行中のハッシュタグ「#田舎を感じさせる写真を貼れ」と共に件の看板を紹介したのは鉄道ファンサークル「Teamまにゆに屋」の公式アカウント(@TeamManiyuniya)だ。
この看板は、1991年に廃線になった岡山県の同和鉱業片上鉄道沿線で撮影したとのこと。
撮影当時は実際にかんぴょうを線路で干す人がいたのだろうか、それはともかくも何とも情緒あるユニークなこの看板に対し、SNSユーザー達からは
「置きかんぴょうも駄目だけど、太陽熱で焦げそう」
「列車も滅多に来ないし線路脇に干したくなる気持ちは分かる」
「危険なのは理解できますが、なぜ、線路にかんぴょうを干すのか、その状態や理由が理解できません。大笑いさせていただきました。」
など数々の爆笑の声が寄せられている。
投稿者に聞いた
Teamまにゆに屋の担当者に話を聞いた。
ーーこの写真を撮影された場所を教えてください。
担当者:同和鉱業片上鉄道の備前福田駅で平成3年(1991年)に撮影しました。ツイートでも述べましたが駅付近や沿線はルーラルな雰囲気あふれる長閑な風景で、失礼ながら「さもありなん」と感じさせる場所でした。
ーー当時、この看板を見かけた際は。
担当者:看板自体は鉄道雑誌で紹介されていたこともあり、知る人ぞ知るといった存在でしたから「あぁ、あの看板だ」と思いつつ、あらためて文面を見ると想像しがたい光景であり不思議な気がしました。
ーー他にも鉄道に関するもので印象的な看板があれば。
担当者:似た系統のものでは写真はありませんが名古屋鉄道沿線には「線路内に耕作をしないでください」というものがありました。
また田舎らしいとはちょっと違うかと思いますが地方を感じるものとして福井鉄道の踏切には「警報機がジャンジャン鳴っているときは危険です」というものがあり面白い擬音だなと思いました
ーー今回の反響について。
担当者:当時、地方の鉄道に乗ったり写真を撮りにいったりしていた方々にはそこそこ知られていた存在ですし、当アカウントのフォロワー様は大体そういう方々なので「あぁ、アレね」というリアクションが少々あるくらいと考えていました。これほど広がるとは思いも寄りませんでした。また「栃木の看板」と思っておられる方が多数おられ、やはりかんぴょうといえば栃木なのか…と思わされました
◇ ◇
こういった田舎らしい看板は年々失われているようだが、注意書きの背景にどのような地域事情があったのか思いを巡らすのはなんとも楽しいものだ。なお今回の話題を提供してくれたTeamまにゆに屋は、今回のようなSNS上での情報発信のみならず、同人誌も発行している。
いずれも鉄道ファン垂涎の濃厚な情報満載なので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
Teamまにゆに屋関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/TeamManiyuniya/