更年期症状が女性の活躍や生活に与える影響が注目されていますが、全国の40~69歳の女性1031人に調査をしたところ、約9割の人が「心身の不調がある」と回答。ほとんどの人が何らかの不調を抱えていることが分かったそうです。
株式会社ベルタ(東京都港区)が運営する女性のライフステージブランド『BELTA』が、「変わりめ期女性の現状に関する意識調査」と題して2022年12月にインターネットで実施した調査です。
まず、「カラダとココロの不調」について聞いたところ、「カラダの機能低下が気になる」と答えた人は73.5%、「心身の不調がある」と答えた人は90.1%にのぼり、変わりめ期の女性は、カラダの不調を感じるだけでなくココロの部分の不調感を併せ持つことが明らかになりました。
他方、「更年期症状がある」と答えた人は24.6%と、約4人に1人に留まっており、自身の不調が女性ホルモンのバランスによるものだとの“自覚がない”、あるいは更年期症状と“認めたくない”という意識が垣間みられる結果となりました。
また、「気になっている不調」について聞いたところ、「カラダの不調」は、「肩こりや腰痛」(52.8%)、「疲れやすい」(46.8%)、「寝つきや睡眠の質の悪さ」(36.0%)が上位を占めたほか、「ココロの不調」では「ストレスが溜まる」(34.6%)、「やる気が出ない」(34.5%)が上位に挙げられおり、特に50代前半では、「ストレスが溜まる」「不安感がある」「ゆううつになる」「孤独感を感じる」などココロの不調の数値が高くなる傾向にあるといいます。
次に、「ココロのキャパシティ」をはかるため、自分のココロをコップ、ストレスを水に例えて、いま何%まで水が入っているかを教えてもらったところ、40代、50代では約65%の人が、「コップ(ココロ)の半分以上にストレスが溜まっている」と感じていることが判明。
特に50代前半では、水(ストレス)が既に「コップの70%以上に達している」キャパオーバー予備軍が31.5%と他年代に比べて多く、さらに、14.3%の人がすでに「あふれ出ている状態」にあることが分かりました。
続いて、「更年期の症状に対する捉え方とニーズ」について聞いたところ、「なるべく薬には頼らず、自然なもので対処したい」(68.1%)、「自身の症状は病院に行くほどではないと思っている」(65.8%)と考えている人が多かったほか、約6割の人が「更年期症状について調べたことがある」と答えている一方で、半数以上の人が「具体的に何をしたら良いか分からない」(53.2%)と回答しており、自分の状態を知りたいニーズが高まっている傾向がうかがえます。
そこで、「通院、漢方や医薬品を摂取するなどで不調に対し対処しているますか」と聞いたところ、77.8%の人が「対処していない」と回答。一方、「対処している」と答えた人は22.2%に留まりました。
具体的には、「通院」(15.5%)、「漢方や医薬品を摂取」(10.4%)、「サプリメントを摂取」(15.2%)などで対処しているものの、それらを合わせても31.9%と少なく、それ以外では、「睡眠をとる」「食事改善」「運動」など、具体的な不調に対する対処というよりも、健康に気を遣うことに留まっていることがうかがえたそうです。