企業内セクハラを認定する際の調査の重要性がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは藤堂さん(@heizo12)が投稿した「かつて扱った案件で、支店の女子社員から『宴会で上半身裸で踊った男性社員の裸を見たのがショックで二度と顔を見たくない。彼を異動させて欲しい』という訴えがあった。これに人事の後輩の女子社員が食いついて『かわいそう!即懲戒の上異動させるべき!』と息巻いた。」というエピソード。
当時、セクハラの判断についてまだまだ経験値が浅かったという藤堂さんの勤務先。人事担当者の間では女性の肩を持つ傾向にあったそうだが、「どんな案件でも双方の事情聴取が基本。万一、虚偽申告で判断した場合人事の権威が落ちて今後の懲戒発令にさわる」と藤堂さんが徹底調査した結果、裸踊りをした男性とそれを告発した女性はなんと以前、不倫関係にあったことが判明。女性の「裸を見たのがショック」という言葉は辻褄が合わなくなり、結果、両者とも譴責の上、部署異動という処分が下されたそうだ。
もしなんとなくの雰囲気に流されて男性を一方的にセクハラで処分していたとしたら…ヒヤッとする藤堂さんのエピソードに対し、SNSユーザー達からは
「事実関係の聴取は関係者全部から、これ大事…」
「事実確認の手続きを踏まず被害者に寄り添うと称して結論ありきのヒアリングを被疑社員にやらかして逆に人事がパワハラで訴えられるケースなんてのもあるわけで」
「自分の不都合な事は隠しながら他人を攻撃する人は、残念ながら存在する。事実の確認はとても大切というお話。」
「弁護士やってるとよく見る光景。」
など数々の共感の声が寄せられている。
なお、この事件の後、藤堂さんの勤務先では「宴会での裸踊りは法度」という異例の通達が出されたそうだ。
読者のみなさんは学校や勤務先のトラブルで、一方的に加害者扱いされてしまった、してしまったことはないだろうか。重大な判断ほど公平な目線で、念には念を入れて調査すべきだということがよくわかるエピソードだった。
藤堂さん関連情報
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