【終活】モノよりも「おカネを遺したい」シニア世代…金額の平均「3000万円以上」 ほかは「思い出、生きた証」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

(株)ハルメクホールディングス(東京都新宿区)の『ハルメク 生きかた上手研究所』は、株式会社ハルメクエイジマーケティング(東京都千代田区)と合同で、「終活に関する意識調査」を実施しました。その結果、「モノ」「コト」より「おカネを遺したい」人の割合が約4割となり、遺したいおカネの平均金額は「3127万円」であることが分かりました。

調査は、全国の50~79歳の男女2000人(男女各1000ずつ)を対象として、2023年2月にインターネットで実施されました。

調査によると、76.8%の人が「終活は必要と思う」(終活をすでに始めている39.2%・今後実施する予定37.6%)と回答。一方で「終活は必要ないと思う」と回答した人は23.2%でした。

続いて、「すでにやり終えた終活」を聞いたところ、「お墓の準備」(27.7%)が最多となったものの、2021年の38.6%から10.9ptの減少となりました。また、「加入保険の整理」(23.9%、前回調査比-1.6pt)、「家具や家の中の荷物整理・処分」(19.5%、同-4.0pt)、「金融口座・金融商品の整理」(17.7%、同-1.8pt)なども減少傾向に。

他方、2023年調査から追加された「健康習慣の開始・見直し」(21.6%)や「投資信託、株式投資など資産運用をはじめる」(20.3%)といった項目は上位にランクインしています。

また、「必要だと思う終活」では、「家具や家の中の荷物整理・処分」(32.3%、同-6.9pt)、「金融口座・金融商品の整理」(30.0%、同-6.9pt)、「衣類やアクセサリーなど身に着けるものの整理・処分」(24.0%、同-4.3pt)など、整理・処分の類が依然高いものの、2021年調査と比較して減少していました。一方、増加した項目としては、「会いたい人に会っておく」(16.5%、同+3.1pt)が挙げられたほか、「健康習慣の開始・見直し」(17.7%)も7位にランクインしています。

次に、「モノ」「コト」「おカネ」について調査をしたところ、「遺すつもりがない」「遺すものがない」と回答した割合は、「コト」は87.4%、「モノ」は78.1%、「おカネ」は62.9%となりました。

他方、「おカネを遺したい」(37.1%)という人が最多となり、「おカネを遺す」と回答した743人の平均金額は「3126万9428円(0円は除いて算出)」でした。

また、遺したい「モノ」「コト」では、「金目のもの(不動産、株、土地など)」「思い出(写真、ビデオ、動画など)」「生きた証(人生観、生きざま、自分史など)」が多くなっており、これを自由記述で答えてもらったところ、男性は妻へ、女性は子供や孫へ感謝の気持ちを遺したいという回答が目立っています。

最後に、「お葬式・お墓の形式」について聞いたところ、お葬式では、「家族葬」(50.2%)、「直葬・火葬式」(16.3%)、「一日葬」(12.6%)、「一般葬」(5.6%)などが挙げられた一方で、「お葬式はしない」と回答した人は24.9%となりました。なお「一般葬」は男性が7.6%であったのに対して、女性では3.5%と2倍以上の差がみられました。

また、お墓では、34.9%の人が「まだ形式を決めていない」と回答。決めている人の中では、「一般的な墓(お寺や霊園)」(29.2%)、「海洋葬・山葬(散骨)」(11.5%)、「樹木葬(樹木の周辺に納骨)」(9.8%)などが上位に挙げられています。なお、「海洋葬・山葬(散骨)」(男性10.4%・女性12.5%)、「樹木葬(樹木の周辺に納骨)」(男性6.7%・女性12.9%)では女性の方が男性より割合が高くなっていたそうです。

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【出典】
▽ハルメク 生きかた上手研究所調べ

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