三井住友海上火災保険株式会社（東京都千代田区）は、現在ペーパードライバーであると回答した人および過去にペーパードライバーであったと回答した全国の20〜50代の男女800人（各400人）を対象に「ペーパードライバーと自動車の運転」に関する調査を実施しました。その結果、8割近い人がゴールド免許を保有しているものの、ゴールド免許保有者のうち約3人に1人が「ペーパードライバーの自覚がある」と回答したそうです。
調査は、2023年3月にインターネットで実施されました。
まず、「保有している運転免許証の種類」を調査した結果、全体の76.0%の人が「ゴールド免許」を保有しているものの、そのうち32.2％の人が「ペーパードライバーの自覚がある」と回答。
また、ペーパードライバーのうち、73.3%が「3年以上運転していない」と回答、「10年以上」と回答した人は50.5％と、半数以上を占める結果となっており、実際には運転をしていないがゆえのゴールド免許（過去5年間無事故・無違反の優良運転者に交付。有効期間は原則5年）であることがうかがえました。
続いて、ペーパードライバーの人に、「運転の自信度」を100点満点で自己採点してもらったところ、「20点未満」が52%に上り、平均は25.4点でした。その一方で、元ペーパードライバーの平均点は60.4点となっており、両者の間には約35点もの差がみられました。
また、ペーパードライバーが「運転しない理由」については、女性は「運転が怖いから」（77.0％）、「事故を起こしたくないから」（57.5％）などが上位を占め、心理的なハードルが大きいことがうかがえた一方で、男性の上位には「車を持っていないから」（49.5％）、「運転する機会がないから」（38.0％）などが挙げられており、環境的要因に左右されていること見て取れました。
ペーパードライバーが「運転しない理由」はさまざまであることが分かりましたが、ペーパードライバーであることに不便さや後悔を感じることはあるのでしょうか。
この質問に関しては、女性の71.0％、男性の61.7％が、「不便さや後悔を感じる」と回答。なお、「不便さや後悔を感じたシチュエーション」としては、「遠方に行きたい時」（女性35.5％・男性28.5％）、「たくさん買い物したい時」（女性35.5％・男性25.5％）などが上位に挙げられています。
また、ペーパードライバーの人が、「運転しなくても運転免許を更新し続けている（し続けていた）理由」としては、「将来的に車に乗るかもしれないから」（56.3％）、「写真付きの身分証明書として使えるから」（52.1％）といった回答が上位を占めたほか、「履歴書の資格欄に書けるから」（11.4％）という理由については、30代男性が22.1％と、他の世代に比べて多くなっていました。
さらに、「ペーパードライバーから卒業したい（運転したい）と思うことはありますか」と聞いたところ、50.8％の人が「思うことがある」と回答し、「車でなければ行けない場所にドライブしたい」（20代男性）、「いつも運転してくれる旦那には寝ててもいいよと言ってみたい」（40代女性）といった声が寄せられています。
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他方、元ペーパードライバーに「卒業したきっかけ」を教えてもらったところ、女性は「子どもや親の送り迎えの機会ができたため」（35.0%）、男性では「車がないと不便な地域に引っ越したため」（33.5％）が最多となりました。
これを男女別にみると、「子連れでの移動のため」（女性19.0％・男性5.0％）、「友人とのドライブやデートの機会が増えたため」（女性5.0％・男性16.5％）で3倍以上の差があり、男女間での意識の違いがみられました。
ペーパードライバー卒業者からは、「いろいろな場所に車で行ける。今後は旅行に行ったときにレンタカーが使えるようになりたい」（20代女性）、「子供2人を病院に連れて行ける様になった」（40代女性）といった声が寄せられていたそうです。
最後に、元ペーパードライバーが「ペーパードライバーを卒業するために役立てたサービス」を教えてもらったところ、「ペーパードライバー向け講習」（45.8％）が最多となったほか、万が一の事故の際の備えとして、「ドライブレコーダー」（16.8％）、「免責金額が０円の保険」（11.0％）なども挙げられており、安心がペーパードライバーの卒業につながることもうかがえたといいます。
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【出典】
▽三井住友海上火災保険株式会社
