九州地方の高等学校では、正規の授業が始まる前に補修のための課外授業が行われているケースが多く、「朝課外」と呼ばれているそうです。九州地方の高校に通う高校生の男女762人（国公立574人・私立188人）に「朝課外」に関する調査を実施したところ、7割超の人が「朝課外は不要」と回答しました。また、朝課外は不要と思う理由については「寝不足になってしまうから」「疲れが溜まってしまうから」などに回答が集まったそうです。
スタディプラス株式会社（東京都千代田区）の『Studyplusトレンド研究所』が、学習管理アプリ『Studyplus』上にて2023年2月に実施した調査です。
調査の結果、現在「朝課外」や、それに相当する授業以外の補習授業が「ある」と回答した高校生は74%（国公立76.1%・私立67.6%）となりました。特に、「宮崎県」（93.9%）や「沖縄県」（93.2%）では9割以上、「鹿児島県」（83.7%）、「福岡県」（76.1%）でも8割前後と高くなっています。一方、最も低かったのは「長崎県」で14.3%でした。
ちなみに、現在「朝課外がない」と回答した198人に対して、「高校に入学してから朝課外を経験したことはありますか」と聞いたところ、「入学前はあったと聞いている」（46.0％）、「元々なかった」（31.3％）、「入学してしばらくあったが、途中で廃止された」（22.7%）という結果になりました。
次に、「朝課外がある、もしくは入学してからしばらくはあったが、途中廃止された」と回答した609人に対して、「朝課外の頻度」について聞いたところ、68.8％の人が「毎日」と回答しました。
また、「朝課外がある日の起床時間」を教えてもらったところ、「朝6時台」（51.7%）、「朝5時台」（41.5%）で9割を占めたほか、「朝4時台」（3.1%）に起きている人もいることが判明。
さらに、「学校への到着時間」については、「朝7時台」（89.0%）が9割近くを占めた一方で、「朝6時台」（7.7%）、「朝5時台」（0.3%）という人も見受けられました。
最後に、「朝課外は必要だと思いますか」と聞いたところ、72.9％の人が「必要ない」（必要ない43.6%・どちらかと言えば必要ない29.3%）と感じていることが分かりました。
また、「朝課外は必要ない」と回答した555人に、その理由を教えてもらったところ、「寝不足になってしまうから」（79.5%）、「疲れが溜まってしまうから」（74.6%）といった回答が上位を占めたほか、「自分のペースで勉強した方が良いから」（52.8%）、「家族に負担がかかるから」（36.9%）という声も聞かれました。
一方、「朝課外は必要」と回答した207人に、その理由を聞いたところ、「勉強時間を確保できるから」（61.8%）、「大学受験の対策として役立つから」（47.8%）、「日々の勉強を補えるから」（45.9%）などが上位に挙げられたそうです。
