みなさんは、ファッションに関して関東・関西の地域差はあると思いますか。関東（東京・神奈川・埼玉・千葉）および関西（大阪・兵庫・京都）に住む20～59歳の女性1200人（関東・関西600人ずつ）を対象に、「ファッションの意向や選び方」に関する調査を実施した結果、ファッションアイテムの選択基準は、関東勢は「周りからの見え方」「物」にこだわる一方、関西勢は「機能的」「お得さ」を重要視していることが分かりました。
パーソナルスタイリングサービス『DROBE（ドローブ）』を展開する株式会社DROBE（東京都港区）が、「パーソナルな体験に関する実態調査」と題して2023年2月にインターネットで実施した調査です。
まず、「ファッションアイテムの選択基準」について調査をしたところ、全体では大きな差は出なかったものの、地域と年代別でみると、「生地・素材」の項目では、TOP3が「東京の50代」「千葉の50代」「埼玉の50代」と関東勢が多く、「着回しのしやすさ」は「大阪の40代」「兵庫の40代」「京都の30代」、また「安さ」では「大阪の20代」「兵庫の30代」など、関西勢が多くなっており、関東の人は年代が高いほど「周りからの見え方」を気にして良質な「物」にこだわる一方、関西の人はその商品が「どれだけ使えるか」などの「お得かどうか」を重要視していることがうかがえました。
また、「普段衣服を入手する場所」についても傾向が出ており、「デパート」（関東38.2％・関西36.3％）は関東勢に多い一方で、「一般小売店」（関東57.2％・関西61.3％）では関西勢が多い結果に。
さらに、関西勢は「フリマアプリ」（関東9.5％・関西14.8％）の利用が関東勢よりも1.5倍以上多いことも判明し、高品質な商品を扱っている「デパート」や、お得に商品を手に入れることができる「フリマアプリ」の利用度からも、関東の人が重要視する「周りからの見え方」や「物」へのこだわりや、関西の人が重要視する「お得かどうか」の傾向が見て取れます。
続いて、「お洒落に関して意識しているキーワード」を聞いたところ、「自分に似合っている」（関東87.5％・関西85.4％）、「自分らしい」（関東49.6％・関西53.5％）が上位に。
特に大阪では、「自分らしい」（66.0％）、「トレンド」（26.0％）、「新しさ」（12.0％）の項目で上位にランクインしており、ファッションでの自己表現方法が他県よりも多面的であるということがうかがえました。
次に、「柄物・色物のファッションアイテム」について調査をしたところ、「柄物」を好きな人の割合は、関東が48.9％、関西が51.3％と大きな差はみられなかったものの、やや関西勢のほうが「好き」の回答が多い結果となりました。
地域・年代別では、「神奈川の20代」（65.7％）、「大阪の20代・40代」（いずれも58.0％）が「柄物」が好きであるということが判明。他方、「色物」を好きな人の割合は、関東が69.0％、関西が67.0％と、関西勢のほうがやや「好き」の回答が多い結果に。ただし、地域・年代別でみると「神奈川の30代」（82.9％）、「埼玉の20代」（80.0％）、「東京の20代・30代」（いずれも76.0％）となり、関東勢が上位を占めています。
「ロゴ入り」に関して「好き」と答えた割合は、関東が27.3％、関西が27.0％と全体的に少ない結果となり、特に東京では50.5％の人が「嫌い」と回答しています。
また、「柄物・色物・ロゴ入りのファッションアイテムの自身のコーディネートへの取り入れ方」は、「1アイテムのみ取り入れる（ポイントに使う）」（64.8％）が多い中、「2アイテム以上取り入れる（色柄同士の組み合わせなど）」は、大阪では30.0％と他県より圧倒的に多い結果となりました。
さらに、「まだ着られるけど着ない服の処分方法」について調査をしたところ、最も多かった「可燃ごみとして捨てる」（49.5％）では、特に関東勢（千葉53.3％・東京52.5％・埼玉51.4％）が上位を締めています。
次いで多かった「タンスやクローゼットにしまい込む」（37.1％）では、大阪が42.5％、京都が41.0％となったほか、「フリマアプリで売る」（30.6％）では、兵庫が35.5％、大阪が33.5％と、捨てる以外の方法で処分する地域は関西勢が多いことがわかり、関西特有の「もったいない精神」があることがうかがえました。
最後に、「パーソナルカラー診断」への興味について聞いたところ、関東勢では74.0％、関西勢では77.3％の人が「興味がある」と回答しており、県別で比較しても大阪が79.0％、京都と兵庫がいずれも76.5％と、関西勢が上位になる結果となっていました。
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【出典】
▽DROBE調べ
