スマートフォンでICOCAが使える!「モバイルICOCA」を使ってみた 「自宅で簡単チャージはうれしい」「ポイントも貯まる」

新田 浩之 新田 浩之

JR西日本は3月22日から新サービス「モバイルICOCA」をはじめました。端的に言えば、スマホ自体が交通系ICカードになり、そのまま改札機にタッチできます。早速、サービス初日に使ってみました。

3月時点でiPhoneには対応せず

まずは筆者が持っているスマホで「モバイルICOCA」が使えるか、確かめてみました。「モバイルICOCA」はおサイフケータイ機能があるアンドロイドを対象にしています。2023年3月時点ではiPhoneには対応していません。筆者のスマホはアンドロイド「OPPO Reno5A」なので、条件はクリアしています。

次にアプリ「モバイルICOCA」をダウンロードします。しかし「Google Play ストア」の検索欄にて「モバイルICOCA」を検索してもヒットしませんでした。仕方がないので、Twitterからダウンロードページへの直リンクを利用し、何とかダウンロードは成功しました。

なお、3月27日に「Google Play ストア」で改めて検索したところ、検索上位に表示されました。

次に、アプリ「モバイルICOCA」を通じて、新たにICOCAをつくります。新しくつくるにはJR西日本の移動生活ナビアプリ「WESTER」のIDとパスワードが必要です。筆者はパスワードを覚えていなかったので手間取りました。

後はキャッシュレス決済アプリ「Pay Pay」のようにクレジットカードからチャージすればいいだけ。従来の「ICOCA」とは異なり、自宅で寝ころびながらでも、簡単にチャージできる点は大きなメリットと言えます。

アプリを起動せずとも、そのままスマホを改札機のICカード読み取り部にタッチすればOK。改札を通過すると利用料金と残高を教えてくれます。

やはりスマホで改札機を通過できることは便利ですし、交通系ICカードの所在をいちいち確かめる確認する手間が省ける点が大きなメリットのように感じました。

「モバイルICOCA」にて券売機などで販売している「ICOCA定期券」も購入可能です。ただし、高校生・中学生・小学生向けの通学定期券は購入できません。

ポイントは「WESTERポイント」に統一

「モバイルICOCA」ではJR西日本のポイントサービス「WESTERポイント」が貯められます。「WESTERポイント」は列車の利用はもちろん、商品券に交換することにより「ルクア大阪」などの商業施設でも利用できます。

JR西日本のクレジットカード「J-WESTカード」を組み合わせると、より「WESTERポイント」が貯まりやすくなります。

JR西日本では3月7日から既存のポイントサービス「J-WESTポイント」「ICOCAポイント」を「WESTERポイント」に統合。4月10日には「WESPOポイント」も「WESTERポイント」に統合されることにより、サービスを終了します。

これからはアプリの名称とも相まって、JR西日本の駅構内などで「WESTER」を耳にする機会が多くなることでしょう。

ところで、一元化される「ICOCAポイント」は関西圏で人気のあった回数券タイプの「昼間特割きっぷ」の代わりとして2018年10月にスタートしました。

2018年10月を機に、金券ショップではJRの回数券タイプの商品が次々と姿を消し、JR西日本利用者の間では切符から交通系ICカードへの移行が進んだように感じます。

「WESTERポイント」への統合により、今後はモバイルタイプ、ポイントサービスの利用がどこまで関西の日常生活に浸透するでしょうか。

すでに関東では交通系ICカード「Suica」・「PASMO」にて「モバイル」タイプが存在します。参考までに2021年9月にナビットが実施したアンケート結果によると、モバイルタイプの交通系ICカード保有者は1000人のうち138人でした。

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