「諦めていいの?」ハロウィンイベント前夜、幼稚園児がお疲れ気味のパパに喝!→徹夜で完成 ダンボールアーティストが誕生した

中将 タカノリ 中将 タカノリ

ダンボールで作ったアート作品がSNS上で大きな注目を集めている。

「ダンボールを捏ねて異形を作る系おじさん」と件の作品を紹介したのはダンボールアーティストのオダカマサキさん(@odonger2)。

色味こそクラフト色だが、細やかな造形といい質感と言いとてもダンボールとは思えないオダカさんの作品たち。

今回のオダカさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「牛鬼の幼体みたいなのとマンドラゴラ どっちも初見殺しされそうな…。」
「木彫りの質感がまさかのダンボール…!!」
「この牛鬼凄い。毛の細かいところまで作られてる…。粘土や彫刻かと思ったら段ボール製で、二度びっくり。」

など数々の驚きと称賛の声が寄せられている。

制作者に聞いた

オダカさんに話を聞いた。

ーーダンボールアーティストとしての活動を始められたきっかけ、 普段のご活動についてお聞かせください。

オダカ:息子と工作をはじめたのがきっかけです。週末に息子が欲しがるモノを作っていましたが、息子の要望が段々と高度化し、色々作る技術が身につきました。幼稚園のハロウィンイベントの前の夜に、「明日ドラゴンを被って行きたい!」と言われ、疲れていたので「 パパごめんなさいしてもいいかな?」と息子に話すと、「 パパはいつもやる前から諦めちゃ駄目だって言うのに、パパは諦めていいの?」と言われ、徹夜で仕上げて納品。折角作ったのでSNSに上げるようになり、 企業様からのご依頼や作品展示のお誘いをいただき、 今日に至ります。

ーーこの2体の作品についてモチーフにしたもの、 製作にあたってこだわったことやご苦労されたことをお聞かせください。

オダカ:1枚目は妖怪「牛鬼」です。3月12日まで鳥取県倉吉市で個展を開催しておりました。倉吉のお祭りに出てくる牛鬼を、 自分なりのイメージで造形しています。妖怪らしいシルエットと、迫力のある表情の両立を目指しました。2枚目はマンドラゴラです。少ないパーツで滑らかな曲面を作ること、パーツの組合せを工夫して着色せず影で彩ること。この2点にこだわっているので、そこを見て欲しいです。そのためにダンボール一色で単調にならないように、 面の向きや植毛により、 影の入り方をコントロールして彩っています。

ーーダンボールアートの魅力についてお聞かせください。

オダカ:ダンボールは世界中どこでも手に入る、加工のしやすい素材です。元々物流用の素材のため、軽くとても丈夫。元々家に有り、カッターやハサミで簡単に切れ、 ボンド等での接着が容易なため、 誰でもはじめやすいのが一番の魅力です。通販をすると材料が供給される、 工作のプラットフォームと言っても過言ではありません。また、そのまま使う、潰して使う、剥がして使うなど、1枚の紙か ら様々な厚みを使い分けられるのが、 他の紙に対して最大の特長です。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。

オダカ:多くの方に見ていただき、 親子で工作してくれる方が増えたらいいなと思います!

◇ ◇

オダカさんは著書「オダカマサキ ダンボール アートワークス」(新紀元社)でこれまでの主な作品とダンボール加工の基本、お勧めの道具、5作品の型紙と作り方を紹介している。ありふれた素材からアートの無限の可能性を引き出せるダンボールアート。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

オダカマサキさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/odonger2
「オダカマサキ ダンボール アートワークス」(新紀元社):http://www.shinkigensha.co.jp/ book/978-4-7753-1840-9/

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