就活サイト『ONE CAREER』を運営する株式会社ワンキャリア(東京都渋谷区)は、このほど「東大京大24卒就活人気ランキング」を発表しました。その結果、人気企業の1位は「野村総合研究所」であることが分りました。
調査は、同サイトのユーザーのうち、東京大学・京都大学、または同大学院に在籍する24年卒学生を対象に、2023年2月24日時点で、同サイトにおける企業別のお気に入り登録数を元にランキング化したといい、有効回答数は3897人でした。
同社によると、3月は日系大手志望の学生の就活が本格化するタイミングのため、外資系企業よりも日系企業が上位に来る傾向があるといい、2024卒における「東大・京大就活人気ランキング」の結果、「野村総合研究所」(コンサル・シンクタンク)が1位となりました。
続いて、2位「三井物産」(商社)、3位「三菱商事」(商社)、4位「PwCコンサルティング合同会社」(コンサル・シンクタンク)、5位「アクセンチュア」(コンサル・シンクタンク)、6位「アビームコンサルティング」(コンサル・シンクタンク)など、総合商社やコンサルティングファームの人気は変わっていないことがうかがえました。
そんな中、「NTTデータ」(IT・通信)が7位にランクイン。学生からは「NTTデータは外資系コンサルや日系の事業会社への転職者もいるので、セカンドキャリアにもつながりやすいように感じた」と転職を視野に入れたコメントがあったほか、勤務地が首都圏中心で、転勤リスクが少ないことも支持された要因の1つといいます。
次いで、8位に「三菱地所」、9位「三井不動産」と不動産・建設業界が2社ランクインしたほか、10位には、NTTデータと同様に配属先ごとに選考コースが分かれている「ソニーグループ」(メーカー)がランクインしていました。
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順位の上昇が目立った企業に注目してみると、新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けた「鉄道・航空業界」が、コロナ禍前と比較して上昇傾向となっており、特に「日本航空(JAL)」は2021年の87位から47位へと大きく順位を上げていたほか、「JR東日本」も同71位から44位へ上昇しています。
また、スタートアップ企業では、TOP50に食い込む企業は見られなかったものの、YouTuberのマネジメントを手掛ける「UUUM(ウーム)」や、VTuber事務所・ホロライブプロダクションを運営する「カバー」など、エンタメ企業の躍進が目立っていました。