【育児漫画】7歳娘に「なんでも好きなもの、買っていいよ」と言ったのに…「これ、めっちゃわかる〜」「価値観って難しい!」と話題

なつめ まさこ なつめ まさこ

「ものの値段と伝え方で悩む話」がツイッターで話題となっています。
投稿したのは、漫画家のきくまきさん(@kikumaki00)。

欲しいから買う?安いから買う?

7歳の娘さんと旦那さん3人でコミティア(創作の同人誌の即売会でグッズなども販売)に行った時のこと。

「ステキだなと思ったものを選んでいいからね」と娘さんに伝えたところ…「これ可愛い!欲しい!」と見つけたものが、8000円する手作りの一点物でした。

「ごめんね。すっごく可愛いしステキなんだけど……予算オーバーです」と伝えるきくまきさん。他も見てみようと、その後会場をまわっていると「あっこれ可愛い! でもこれは高いから…こっちは安いよね。安いこれなら買ってもいい…?」と、再び気になる作品を見つけた娘さん。

「値段で選ぶんじゃなくて、ステキかどうかで自分が良いと思うものを選んでいいんだよ」ときくまきさんは答えつつ、あ〜〜矛盾している〜!と。このとき「さっき予算オーバーって伝え方、ミスったよなぁ〜〜。ものの良さと値段の兼ね合いで買う買わないを決断もするしなぁ…」と、どう伝えればよかったのか悩むきくまきさん。

その姿に、リプライには「お子さんと事前に予算を決めておくといいですよ」など、多くの声が寄せられました。

選ぶ基準は「安いから」?!

コミティアでのきくまきさんの悩みには、ご自身が小さい頃からの実体験が背景にあったようで………
「『安いから』の呪い」と、ツイッターへ投稿が続きます。

「コミティアでの娘とのやりとり、なぜあんなに引っかかったのか……?その理由は私の母にあるようです」と、きくまきさんの分析がはじまります。

きくまきさんのお母さまは「安いから」で物を選ぶ人で、「これが良い」より「安いから」が最優先。食べ物も「美味しそう」よりも「安くてお得」、服もすべて「安いから」。そんな選択基準の中で育ったきくまきさん。

大人になり一人暮らしを始めるものの、当然のように「安いもの」に囲まれ「安いもの」を選んで食べて暮らしていたそうです。そんな中、欲しいものは手に入れるタイプのご主人と出会います。

ご主人とラーメン屋さんに行ったときのこと。素ラーメンひとつのきくまきさんの横で、「トッピング全盛りの麺大盛りで〜!! チャーハンと、餃子頼んだら何個か食べる?」と食券をどんどん買うご主人。「めちゃめちゃ頼むね」と言うと「え?うん、うまいから!」というシンプルな返しに、きくまきさんは「確かに〜!!」と、目からうろこが落ちたそうです。

ご主人と暮らすうちに、「『欲しいから』で選んだ方が絶対人生楽しいじゃん!!」と思うようになり、「安いから」で選ぶクセを直したそう。そんな過去があったきくまきさんだからこそ、コミティアでの娘さんとのやりとりに、「良いもの」と思う感性を「安いから」の呪いで潰してしまったのでは?!と焦ってしまったそうです。きくまきさんに、話を聞きました。

「安いから」ではなく「ステキ!」で選んでほしい!

ーーコミティアには、よく行かれるのですか?

「コミティアはときどき行きます。「子連れスペース」があるので、娘が小さい時にサークル側で参加したことも!」

ーー今回の投稿に大きな反響がありましたね!

「さまざまなご意見をいただいて、驚いています。子どもとの買い物についての予算についてはもちろん、『安いからの呪い』に対して『自分もです!』という共感コメントがたくさんあったことが嬉しくて」

ーーちなみに娘さんはコミティアで、どんなお買い物をされていましたか?

「アクリルキーホルダーやシール、ポストカードを買っていました。この時に『値段じゃなくてステキかどうかで選んでいいんだよ! あんまり高いものは、本当に欲しかったらお小遣いを貯めて買おうね』と二人で話し合いました」

「『安いから』の呪い」の投稿に、たくさんの声が

「大大共感です!私も安いから、で選ぶ家庭で育ったので、外食で好きなものを食べるという概念に出会ったときは驚きました」

「安いからで選ぶと感性が萎んでしまうが、欲しいからで選ぶと財布が萎んでしまう。バランスが大事」

「賛否両論あって当たり前の問題。故に、安いから買うのも、欲しいから買うのも概ね理解します!多分正解無いんだよなぁ……」

「うちの親は逆に『高いものは良いもの、だからそれを買う』っていうタイプでした。ひと昔前は高いもの=良いもの、安いもの=壊れやすいっていう方程式が成り立っていたからかもしれませんが今は違うんだよ、安くても良いものあるよって言ってもなかなか納得してくれませんw…難しいですよね」

「予算を決めてお買い物をさせていたんだけど、『安いから』『予算内だから』欲しい…みたいな選び方をするようになってしまって心苦しい。正しいんだけど、心ときめく良いものの選び方を教えれているか不安になる。買い物に限らずこういう『呪い』ってどんな家庭でもあるような…」

「最初は安さの呪い…そこを抜けたと思ったら次はコスパの呪い…」

いつもなんとなく感じていたモノ選びの基準を「安いからの呪い」と言語化することで、自分はどうだろう、と考えるきっかけとなり、きくまきさんの投稿に、共感をはじめとしたさまざまなコメントが集まったのかもしれません。

◇◇◇

数々の作品を執筆する人気漫画家、きくまきさん。娘さんの出産&育児を綴ったコミックエッセイ『娘が可愛すぎるんじゃ〜!』(KADOKAWA)、猫さんとの日々の暮らしを描いた『タレ目猫そむが可愛すぎるんじゃ〜!』(KADOKAWA)、『まりもとぼく ゆうきのいっぽ』(神宮館)

【きくまきさん情報】
https://twitter.com/kikumaki00
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「タレ目猫そむが可愛すぎるんじゃ~!」http://amzn.to/2RIKPPm
「まりもとぼく ゆうきのいっぽ 」http://amzn.to/3bF6RcO

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