害獣駆除のサービスを提供するホームレスキュー株式会社(大阪府大阪市)は、同社の昨年の駆除実績と相談件数約1万9020世帯を元に集計した「国内でネズミの被害件数が多い都道府県ランキング」を公開しました。その結果、1位は「東京都」、2位は「大阪府」、3位は「神奈川県」となりました。
◇ ◇
ネズミ被害件数の多い都道府県は、1位「東京都」、2位「大阪府」、3位「神奈川県」、4位「京都府」、5位「千葉県」、6位「埼玉県」、7位「愛知県」、8位「岐阜県」、9位「静岡県」、10位「滋賀県」という結果になりました。
一方、被害が少ない都道府県は、1位「鳥取県」、2位「島根県」、3位「香川県」、4位「石川県」、5位「青森県」、6位「秋田県」、7位「愛媛県」、8位「岩手県」、9位「奈良県」、10位「宮城県」となっています。
同社によると、最もネズミの被害が多発している東京都内では、特に飲食店にネズミの生息域が集中しており、他にも公共施設や企業の自社ビルなどに被害が多く寄せられています。
同社の駆除実績よる統計上では、約1万2500カ所のネズミの生息域が存在すると推計。さらに、1カ所のネズミの平均生息個体数は20匹前後確認されていることから、計算すると「25万匹」(1万2500カ所×20匹)ものネズミが東京都内に生息していると考えられるといいます。
なお、この計算には下水道を生息域としているドブネズミなどのネズミは含まれていないため、ドブネズミを加算するとさらに多くの個体数が生息していることがうかがえるそうです。
また、「季節ごとのネズミの生態」については、最もネズミの被害が発生する時期は10月~12月で、秋から冬にかけて被害が激増します。12月にかけて民家や飲食店の壁内や天井裏・床下に棲みつき繁殖を繰り返すといい、建物の中に棲むネズミは栄養を求めて人の住む屋内に現れるようになるそうです。
1月~2月は、繁殖して増えすぎたネズミがネズミ同士の縄張り争いで、建物から追われた個体が屋外に移住。天井裏で物音が聞こえた場合は争い合っているネズミ同士の音であることが多々あることから、もし足音が聞こえるようなことがあれば危険な信号である可能性があるとのことです。
2~3月ごろになると、気温が暖かくなることで室内に留まるネズミは半分以下に減り、屋外に出たネズミは繁華街やゴミ置き場などの食料が豊富な場所に移動。一方、建物内に留まるネズミは、ときおり食料を求めてキッチンなどの食料がある部屋に現れるといい、部屋の隅のほうに黒い米粒より2・3回り大きな糞を落として回る被害も確認されるようになるといいます。同社は、「被害が浅ければ安く・早く駆除が済みますので、なるべく放置せず早めに駆除の相談だけでもしてみるほうが望ましいでしょう」と述べています。