マスクなし写真は恥ずかしい…卒業アルバムの写真「加工したい」高校生の4割 「マスク下は知られていなかったのに」 

小森 有喜 小森 有喜

卒業アルバムに関するアンケート調査で、掲載する写真を「加工したい」と答えた高校生が4割を超えました。SNSの普及で容姿を良く見せる写真加工が習慣化していることがうかがえるほか、「マスクなしで無加工の写真が残るのが恥ずかしい」といった声も。一方、親世代では8割近くが「加工してほしくない」と回答しました。

卒業アルバムメーカーのダイコロ(大阪)が、全国の高校生男女200人と保護者200人に調査を実施。アルバムの写真について高校生の65%が「“映え”を意識したい」と回答し、「写真をアプリで加工したい」という声も42%に上りました。理由としては「マスクなしで無加工の写真が残るのが恥ずかしい」「学校生活でマスクの下がほぼ知られていなかったのに写真だけが残ってしまう」「事故画(※不格好に映った写真)が一生残るのは嫌」といったものがありました。

加工したくない、とした生徒は「ありのままの姿で映るのが卒アルの醍醐味」「加工した画像はスマホの中だけで十分」と回答。保護者でもこうした声が目立ちました。高校生全体でも8割が「アプリで加工した写真のみが残るのは避けたい」と答えており、後から思い出を振り返る時には飾らない姿を見たい、との思いも強くあるようです。

YouTubeやTikTok などで日常的に動画にふれている若者。ただ、思い出を残す際に写真と動画のどちらを選びたいかを問うと、8割(76%)が写真で残したいと答えています。「写真という断片的な瞬間から少しずつその時を思い出していく感じが好きだから」といった意見が見られました。

「SNOW」などの写真加工アプリが普及して久しいですが、「確かに写真映りを気にする声は最近多い印象がある」と同社担当者。一方で「卒業アルバムは必要」と答えた高校生が95%いたことがうれしかったといいます。社会のデジタル化が進んでも、思い出を形あるもので残したいというニーズは根強いようです。

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