かけた時間に対する満足度を表す言葉として注目される「タイムパフォーマンス(タイパ)」。特にZ世代やミレニアル世代は、SNSや動画配信サイトで大量の情報に触れ、「最小の労力で最大の成果を得る」ことを重視すると言われています。
株式会社学情(東京都千代田区)がこのほど実施した調査では、20代の社会人のうち、9割に迫る人が、仕事において「生産性が低いと感じた経験がある」と回答。その一方で、「生産性向上のために意識していることがある」と回答した人が7割に上ることが分かりました。
調査は、2023年1月~2月の期間に、同社が運営する20代専門転職サイト『Re就活』およびWebメディア『20代の働き方研究所』に来訪した20代社会人男女353人を対象としてインターネットで実施されました。
調査の結果、20代社会人の88.4%が「仕事において、タイムパフォーマンスが悪い、生産性が低いと感じたことがある」(感じたことがある:53.8%・どちらかと言えば感じたことがある:34.6%)と回答しました。
具体的には、「デジタル化すれば省力化できることを、書面で対応している」「お辞儀をして見える角度でハンコを押すなど、業務の質とは関係のないルールや慣例が多くある」「周囲の人が残っているからという理由で残業をするのは時間の無駄だと思う」といった声が寄せられています。
また、70.0%の人が「生産性向上のために意識していることがある」(意識していることがある:27.2%・どちらかと言えば意識していることがある:42.8%)と回答し、かけた労力が成果や評価につながっているかを意識しながら仕事をしていることがうかがえる結果となりました。
具体的には、「組織全体の生産性を高めるために、自分の業務の前後にある工程を意識して仕事をしている」「既存のやり方が最善かどうかを常に自問自答しながら業務を進めている」「仕事の目的を確認し、目的に応じたアウトプットを意識している」といった声が寄せられたといいます。