京都市左京区の男性が、愛好家の間で「ロクマル」と呼ばれる60センチ超えの巨大ブラックバスを三重県の七色ダムで釣り上げ、話題になっている。ゴルフの「ホールインワン」のようなものと言われ、経営する鮮魚店でウナギを特売。喜びを分かち合った。
釣り人は今井浩二さん(55)。矢口高雄さんの漫画「釣りキチ三平」の影響もあり、小学生のころから釣り好きという。バス釣り歴も長く、「中毒になるゲーム」と魅力を口にする。
一般にバス釣りでは、50センチ以上を「ランカー」と呼び、多くの釣り人が目標とする。60センチ以上がロクマルで、「夢のロクマル」とも言われる。今井さんは15年ほど前にも、琵琶湖で60センチを釣り上げている。
釣行したのは8月中旬。晴れた日で、七色ダムを訪れるのは久しぶりだった。
ボートでポイントを探しながら、ロッド(さお)を振り続けると、「やばいのが来たな」という感触が。強い引きを味わいつつ仕留めたのは、65センチ、3825グラムの大物だった。「やっちゃった、という感じ」とその瞬間の心境を語る。
ホールインワンの場合、記念品を配ることがあるのを踏まえ、自身が営む「街の小さな魚市場 今井鮮魚店」で高級ウナギ65本を特価で販売。反響を呼んだ。
「釣りブームがずっと自分の中で続いている」と今井さん。これからも釣りを楽しみたいという。