「子供がこれでしかサラダを食べません」納得の理由に、オンライン注文8倍になったドレッシング「説得力が強すぎるので買います」

塩屋 薫 塩屋 薫

「お客様より『子供がこれでしかサラダを食べません』というご感想を頂くことがあります。『燻製なのに?』と思うかもしれませんが、これには誰もが納得できる理由があります。実は…開発担当の私が生野菜が苦手だからです(説得力)」と投稿し、1万以上の「いいね」がついたのは、「やすもと醤油」公式アカウント(@yasumotoshoyu)です。

さらに「お客様より『これをかけるとお酒に合うおつまみになる』というご感想を頂くことがあります。『燻製だからでしょ』と思うかもしれませんが、これにも誰もが納得できる理由があります。実は…もう一人の開発担当の社長の息子がお酒が大大大大大好きだからです」との投稿も。

リプ欄には「説得力が強すぎるので買います(生野菜苦手&酒好き)」「とても強力な説明文ww」「人はその人の立場にならないと気付けないことがある←まさにー」と同調したり、「うちの子ももう、このドレッシングでないとダメになりました」「茹で野菜にかけても旨いにょ♪」「豚しゃぶと野菜にかけたら無限で食べられるやつ」と愛用者からの声も。

こちらで紹介された「くんせいナッツドレッシング」は、「おもしろい調味料」をめざして日々商品開発をする「やすもと醤油」(本社:島根県松江市)の人気商品。この投稿により、オンライン注文が8倍以上になるほど反響があったそうで、開発のきっかけについて話を聞きました。

「燻製にしたら何でもうまい」と誕生

1885年に創業し醤油屋を営んできた同社。現在は業界初の燻製調味料シリーズも展開し、2013年ごろに初めて「くんせいしょうゆ」が発売されました。その後「くんせいナッツドレッシング」「くんせい玉ねぎドレッシング」も誕生したそうで、開発とTwitterの担当者に詳細を教えてもらいました。

――生野菜が苦手だからこそ、生まれたアイデアや工夫された点を教えてください。

私もそうなのですが、生野菜特有の青臭さが苦手という人が多いと思います。他にはない「燻製」という薫りをいかしてそこを緩和しつつ「美味しさにつなげられるといいな」と開発しました。開発過程で燻製の度合いを調整することが1番難しかったのですが、試食や試作を繰り返した結果、丁度いい塩梅になったと満足しております。

――さらに、もう1人の開発ご担当者はお酒が大好きとのことで!

燻製調味料には「かけただけでお酒に合うサラダになる」というコンセプトがあるので、そこは社長の息子が1番こだわっていたポイントになります。彼が好きなウイスキーに使われるピートという燻煙材を使うのも、そういったこだわりのひとつです。

「燻製にしたら何でもうまい」との考えで生まれた「くんせいしょうゆ」が好評で、第2弾の「くんせい〇〇ドレッシング」の〇〇は最後まで悩みましたね。会社の試食会で「ピーナッツが合いそう」という意見があり、試作したところバッチリとはまったので即採用になりました。

――サラダがおつまみになるとは、おもしろい視点ですね。燻製を液体商品で再現するのは難しそうですが…。

苦労した点は液体を燻製する技術をイチから開発したところです。オリジナルの液体燻製方法を考えて、それを完成させることが一番大変でしたが、今では自社で醤油と油を短時間で燻製することができるようになりました。

――野菜やお酒以外にも、おすすめの食べ方はありますか?

燻製ということもあり、お肉との相性が非常にいいので、冷しゃぶやサラダチキンなどもおすすめです。少し変わったレシピでは、ポテトサラダに混ぜると「燻製ポテトサラダ」として美味しく召し上がっていただけます。

――今回の投稿への反響はいかがですか?

特に反応が多かった2日間のオンライン注文は8倍以上となり、また週明け後の小売店様からの注文も通常より増えており、Twitterの効果を感じることができました。また「本当にこれなら野菜を食べられる」といった共感のコメントが非常に多く、改めて商品への自信につながりました!

◇ ◇

今回の「くんせいナッツドレッシング」が同社の1番の売れ筋で、「成城石井」「ヤオコー」「ライフ」「東急ストア」「北野エース」などで取り扱いがあるとのこと。

全91商品が参加した『第1回ドレッシング選手権』(3月7日発表)では、「銀賞」を受賞し、生野菜が苦手な人たちの心をがっつり掴んだだけに、今後も新たなファンが増えそうな予感!?

■「やすもと醤油(安本産業)」公式サイト https://www.yasumoto-kk.jp/
■「やすもと醤油」公式Twitter https://twitter.com/yasumotoshoyu

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