「子ども」は何度もこちらを振り返り、残念そうでした
ーー理不尽なことを言われたのは、その女性の家の前だったのですか?
「いえ、散歩をしていた道路沿いにあるコインパーキングの前でした。そこに車を停めた母親と子どもが歩道に出てきた際、先に子どもがぽこちゃんに気づいて近付いてきた、という感じでした」
ーー子どもは何歳ぐらい…?
「幼稚園児くらいの女の子だったと思います。母親は明るい茶髪だったので…20代くらいでしょうか。とにかく、そのお子さんとぽこちゃんがかわいそうでした。危ないと感じた母親の心境は理解出来ます。でも、大型犬と触れ合える機会は少ないだろうと思いますし、せっかく怖がらずに触りたそうだったのに…という気持ちでした。母親に手を引かれて立ち去る時も、子どもは何度もこちらを振り返って残念そうな顔をしていました。2人の後ろ姿を見送るぽこちゃんのブンブンだった尻尾も、しゅーんと垂れちゃってました」
今も変わらず「人」が大好き
ーー愛犬を守る意味でも、大声を出したり突発的な行動を取る「子ども」との触れ合いを断わる飼い主さんの方が多いですからね。ぽこちゃんは「子ども」も大丈夫…?
「ぽこちゃんは大人も子どもも関係なく、人が大好きなんです」
ーー普段のぽこちゃんはどんなワンちゃんですか?
「基本、全てが可愛いのですが、例えば仕事から帰る度、毎日のことなのに、もう何年も会ってなかったかのように喜んで出迎えてくれるのが特に可愛いです。公園とかでナデナデしてくれそうな人がいると、その人が近くに来てくれる前に、自分からお腹を見せてひっくり返って、ナデナデされるために待機するところも面白いです(笑)」
ーーその後、ぽこちゃんは知らない人を警戒したり怖がったりしていませんか?
「今も変わらず人が好きなままです。単純でよかったです(笑)」
◇ ◇
黒ラブ@ぽこさんも、「犬」や「動物」が苦手な人がいることは十分に理解しています。そのため、普段から人通りの多い場所を歩く際は、リードを短く持ったりショートリードを使用し、通行人と十分な距離を確保。また、「闇に溶け込む黒い犬なので、夜散歩の時は光る首輪とキーホルダーを付けています」と、外出時は常に細心の注意を払っているそうです。
自分を「大きい」と思っていない無邪気さ
身体こそ大きい「大型犬」ですが、中身は可愛い”ワンちゃん”です。そんな大型犬の魅力について、「人間味がありすぎると言いますか、表情も豊かですし、ちょっとズルいこと考えたりするのも人間と変わらない気がします」と、黒ラブ@ぽこさん。
「自分の身体が成長して大きくなってることに気づいてないのか、子犬時代に入れたソファー下のスペースとかに入れなかった時、”あれ?入れん…”みたいな顔をするのも可愛いです。そういうところも、子犬期の何倍も大きくなる大型犬ならではの魅力かなと思います」(黒ラブ@ぽこさん)
今回のリプ欄には、同様の思いをした大型犬の飼い主さんの経験談に加えて、「大切な家族(ワンコ)に触れさせてもらえるのは飼い主さんのご好意なのに」「犬との接し方を子どもに教えるチャンスを棒に振りましたね」といった声も寄せられました。ちなみに、飼い主さんに声をかけた後であれば、ぽこちゃんは常時「ナデナデ大歓迎」なのだそうです。
飼い主さんにとって愛犬(ペット)は大切な家族であり、相棒です。もし同じ言葉を、自分自身や自分の子ども、家族や仲間に投げかけられたら……という想像が出来る理性は持ち備えていたいですね。
■ぽこちゃんのInstagram「kurolovepoko」