即レス、飲みニケーション、とりあえず3年…「社畜語辞典」発売 「おっさんビジネス用語」も網羅

小森 有喜 小森 有喜

会社と家畜を組み合わせた造語「社畜」。理不尽な業務命令や長時間労働に耐えている会社員などを指します。そんな社畜が耳にしがちな用語をまとめた書籍「社畜語辞典」が7日、出版社カンゼンから発刊されます。企業組織に属す人なら誰もが「あるある」と苦笑いしてしまうようなビジネス用語にまつわるエピソード、管理職が言いがちな言葉などをイラストを交えて紹介しています。

例えば「現場がすべて」という言葉の説明文はこう。

「会社にとっての売上はすべて現場から発生するとともに、その責任もすべて現場にあることを示す言葉」

「現場から離れた管理職ほど、現場を神格化しがち」

「現場に裁量を与えて任せてもらうのはありがたいが、大まかな方針さえ決めず、ほったらかしにされることもある」

…なかなか辛辣ですが、的を射ています。「ワーケーション」の説明も一部を抜粋すると「良い気分転換になって仕事がはかどるという人がいる反面、ワーケーション期間は休暇扱いとなるため、『要するに休日出勤ではないか』との声も上がっている」。

 「おっさんビジネス用語」も網羅

いわゆる「おっさんビジネス用語」も掲載。一定の世代の人が職場で多用しがちなフレーズで、最近SNSなどで話題になっています。

ダマでやる(こっそり、秘密裏に進める)/よしなに(ちょうどいい具合に)/一丁目一番地(最優先課題や重要事項)/ポンチ絵(大まかな構想図)/がっちゃんこ(複数のアイデアなどを一つにまとめる)…など。職場の年齢層によっては、新入社員にとってこちらも大いに参考になるかもしれません。

著者はビジネスマナー講師や作家として活動する唐沢明さん。1980円。A5判240ページ。

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