亡くなったおばあちゃんに、4歳娘がどうしても聞きたかったこと…「暖かい涙が」「天国から見ているよ」

宮前 晶子 宮前 晶子

「娘が、亡くなったおばあちゃんに、どうしても聞きたいこと。娘とは、今も、おばあちゃんの話をよくします。ずっと忘れないでね」

家族との暮らしや自身の学生時代の思い出などを漫画ブログ「かぞくの絵日記帳」で公開しているなりたりえさん(@rienarita)。おばあちゃんのことが大好きだった次女と交わした会話を漫画にしたのは約2年前のこと。なりたさん自身が「思い出深い」と話すエピソードをTwitterに投稿しました。

「きっとおばあちゃんにとってもすごく大事なことだったと思います。どれだけあっても足りない2人だけの大切な時間」「なんかジーンとくる、、暖かい涙がでるよ」「何度見ても心に沁みます」などあたたかな言葉のリプライが返ってきたこのエピソードについて、なりたさんに詳しいお話をうかがいました。

4歳の女の子の「おばあちゃんに会いたい」

「おばあちゃんに会って、聞きたいことがあったのに」と次女のあゆかちゃんが訴えたのは、おばあちゃんが亡くなって数カ月経った時。おばあちゃんが入院していた病院の前を通りかかったタイミングでした。

当時4歳、まだおばあちゃんの死というものを理解していなかったあゆかちゃんは、病院の前を通るたびに、「おばあちゃんが入院しているんだよね。おばあちゃんに会いたいな〜」と無邪気に話していたそう。

なりたさんが「おばあちゃんはずっと眠っているからね」と伝えると、「おばあちゃんに会いたかった、聞きたいことがあったのに」と涙目に。何を聞かれるのかドキドキしながらも「ママが答えられることなら答えるよ」と伝えるなりたさんに、あゆかちゃんは「このお洋服似合う?って聞きたいの」。小さな女の子らしい問いかけに、なりたさんの心は暖かくなったそう。

なりたさんは当時のことを、「“聞きたいことがある”と言った時は、何か深刻なことかな?と思ったけど、あゆかの答えを聞いて、微笑ましく思いました。ただ、今までは当たり前に出来ていた、そういう他愛ない会話が出来なくなるということが、実はとても寂しいことなんだなと気づき、なんてことない日常って、愛しくて大切なんだな…と思いました」と振り返ります。

また、「義母は近くに住んでいたのですが、いつも長女のほのか、次女のあゆかのことを“かわいい、かわいい”とかわいがってくれる、本当に優しいおばあちゃんでした。あゆかは、お気に入りのワンピースを、きっと義母に褒めてもらいたかったのかなと思います」。

今でも、亡くなったおばあちゃんの話をするのは家族にとってごく自然なことで、漫画に登場する病院の前を通る度に、“おばあちゃんがいた病院だね”とほのかちゃん・あゆかちゃんから言ってくるそう。また、「近くに住む義父の家に行くと、お仏壇の前で手を合わせたり、成長の行事ごとにおばあちゃんに報告をしたり」となりたさん。この世からいなくなっても、おばあちゃんを大切に思う気持ち、おばあちゃんも喜んでいるに違いありません。

こころやさしい姉妹とのやりとりやほのぼのとした家族の日常を描くなりたさんは、「愛情は鬱陶しいくらい伝えることと、いいと思ったことはよく褒めること、姉妹の一人を褒めたら、もう一人も、かわいいね、優しいねなど、何かしらいいところを見つけて公平に褒めることを心がけています。私は子供の接し方や怒り方などでも失敗したり反省したりすることがあるので、間違えたと思ったらすぐ子供に謝って、間違えた自分の気持ちを説明するようにしています」。

「いろいろ自信がないので、子供に教えてもらったり、一緒に成長するつもりで接しています」とのことですが、なりたさんの描く世界はとてもやさしく心が穏やかになるものばかり。ぜひ、他のエピソードも読んでください。

■なりたりえさんTwitter  @rienarita
■家族の絵日記帳 http://rnarita1106.livedoor.blog

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