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「花粉症」自宅でも屋外と同等の症状が出る人は約4割…さらに4人に1人が「自宅の方が症状がひどい」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

2月から5月は花粉のピークだといわれており、花粉症の人にとっては自宅に居てもツライ時期です。そこで、花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している全国の10~70代以上の男女450人(男性148人・女性302人)に花粉症について調査をしたところ、4割弱の人が「自宅でも屋外と同等の症状が出る」と回答。さらに、4人に1人が「自宅にいる時の方が症状がひどくなる」と回答したそうです。

株式会社一条工務店(東京都江東区)が、「花粉症に関する意識調査2023」と題して2022年12月~2023年1月の期間にインターネット上にて実施した調査です。

まず、「花粉症シーズンに、花粉症を理由に外出を控えたことはありましたか」と聞いたところ、「よくあった」(15.1%)と「たまにあった」(39.6%)を合わせると、54.7%の人が「外出を控えたことがある」と回答しました。

また、「花粉症の症状で夜眠れないことはありますか」と聞いたところ、「たまにある」(42.4%)と「よくある」(10.7%)を合わせると、53.1%の人が「花粉症の症状が原因で眠れないことがある」と回答したそうです。

続いて、「屋外に比べて自宅にいる時に症状がひどくなりますか」と聞いたところ、37.6%の人が「自宅でも屋外と同等の症状が出る」と回答。さらに、「とてもひどくなる」(7.1%)と「ややひどくなる」を合わせて24.9%の人が「自宅にいる時の方が症状がひどくなる」と回答しました。

また、「自宅で花粉症の症状が特にひどい時」としては、「起床時」(42.9%)、「窓を開けた後」(42.4%)、「洗濯物を取り込む時」(33.3%)などが上位に挙げられたそうです。

さらに、「起床時に花粉症の症状が出ると、仕事や勉強のモチベーションがどの程度低下しますか」と聞いたところ、「50%低下する」(18.0%)、「80%低下する」(11.3%)など、「50%以上低下する」と答えた人が5割を超えることが分かりました。

次に、「花粉症によって仕事・勉強・家事でミスしたり、スピードが遅くなるなど自身のパフォーマンスが落ちると感じたことがありますか」と聞いたところ、82.9%の人が「感じたことがある」と回答。

また、「自身のパフォーマンスが落ちると感じたことがある」と回答した373人に「パフォーマンスが落ちることによって実害(叱責・降格・減給など)を受けたことはありますか」と聞いたところ、10.5%の人が「実害を受けたことがある」と回答しました。

環境省の発表によると、今年の春の花粉飛散量は前シーズンを大幅に超えるところが多く、過去10年間で最大と予測されています。そのような状況において、「外出時に強化したい対策はありますか」と聞いたところ、「目薬・点鼻薬を常備する」(66.9%)、「ティッシュを多めに持ち歩く」(53.1%)、「高機能マスクにする」(47.3%)などが上位に並びました。

また、「自宅内で強化したい対策」としては、「手洗い・うがい・洗顔」「空気清浄機を使う」(いずれも50.0%)、「室内干しをする」(46.2%)、「薬を服用する」(43.1%)。「玄関で服をはたく」(40.4%)などが上位に挙げられたそうです。

最後に、「花粉症の対策としての室内干し」については、「花粉症シーズン中はしている」(20.7%)、「花粉予報に応じてしている」(10.7%)を合わせて31.4%の人が花粉症の対策として室内干しをしていました。さらに「普段からしている」(44.2%)も合わせると、花粉症シーズンに室内干しをしている人は7割以上いることが分かったといいます。

   ◇  ◇

調査の結果から日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長の大久保公裕氏は、「家の中での症状は屋外で沢山花粉を吸って鼻粘膜が過敏になって、帰ってから家の中での症状が悪化するものと考えます」と説明。

また、対策として「リビングでは空気清浄機を、寝室では加湿器を使用します。寝ている時間は長いので、花粉を重くして舞わなくさせる事が出来、また粘膜の状態も加湿で正常に保ちます。干し物は花粉が付かないように家の中で干すことも重要です。もし干す場合には花粉の少ない午前中、あるいは夕方以降で外干しをして下さい。これらの対策でも症状悪化する場合には是非医療機関を受診してください」と述べています。

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