5年前に亡くなった母が遺した孫へのランドセル代 感動的な投稿がまさかのオチで爆笑「最後で全部持ってかれました」

門倉 早希 門倉 早希

「天国からランドセルが届きました」

ある投稿が、ツイッターで話題を呼んでいます。ツイートしたのは、熊本県で日本料理店「なごみ庵」、仕出し専門サイトを運営する光田信悟さん。

今年のお正月、光田さんが妹さんと会った際、あるお金を渡されたといいます。それは5年前に亡くなったお母さんから、光田さんの息子さんのためのランドセル購入費用でした。

もともと8月に購入しており、最近になり届いたランドセル。息子さんは箱から出したばかりのランドセルを背負って仏壇の前で「おばあちゃんありがとう」とお礼をしました。それに続いて光田さんも仏壇に手を合わせ、お母さんにあることを伝えたと言います。「母ちゃん、2万円足りなかったよ」。

感動的な流れからのまさかのオチに「素晴らしい話ですね~でも、物価上昇には勝てなかったのですね」「5年前との物価の差がリアルすぎて」「すごく素敵なお話と思いながら読んでたのに最後のオチに全部持ってかれました」とSNSは爆笑となりました。

オチをつけて投稿した光田さんですが、「涙で文字が霞む中必死で文字を打ちました。オチはシャイな私の照れ隠しです」とお母さんへの感謝を綴った投稿でした。光田さんにお話を伺いました。

「母の生きる目標になっていたのかも」

「うちの家族は、毎年1月1日に私の自宅に集まるという暗黙の了解があり、今年も妹達がやってきました。その際、妹から『母から預かっていた』とお金を渡されました」と語る光田さん。

お母さんが亡くなった時、光田さんの息子さんは2歳。ランドセルが必要になるのは数年先のことですが、お母さんは孫が生まれたときから「ランドセルを買ってあげたい」としきりに口にしていたといいます。光田さん曰く、「病気がちだった母の生きる目標になっていたのかも知れません」。

そして、お母さんが亡くなってから5年後。息子さんの入学用に購入したのは黒いランドセル。息子さんの好きな色である赤色のステッチが入ったものです。光田さんのお母さんも天国から見守ってくれているかもしれません。

ランドセル代を受け取り、お母さんの気持ちに「驚きと感謝で胸が熱くなりました」と思いを馳せる光田さん。

取材の最後に、改めてお母さんへの想いを伺ったところ、ユーモアたっぷりにこう答えてくれました。

「母ちゃん、他に預けているお金はないかい?」

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