早い段階での転職が珍しくなくなった昨今、20代であっても転職を考えている人もいることと思います。そこで、転職経験がある全国の20代の男女173人(女性118人・男性55人)に「転職に役立つ資格」について調査をしたところ、約8割の人が、「もともと取得していた資格を生かして転職をした」と回答しました。また、転職に役立つ資格で最も多かった回答は「簿記」だったそうです。
株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が、「20代の転職に役立つ資格に関する意識調査」と題して2022年9月~10月の期間にインターネット上にて実施した調査です。
調査の結果、転職で役立った資格について78.6%の人が「以前からもっていた」と回答し、もともと取得していた資格を生かして転職したことが分かりました。なお、「転職のために資格を取った」と回答した人は21.4%でした。
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次に、「転職する際に役立った資格」を聞いたところ、「簿記」(30人)が最も多く、以下、「英検・TOEIC」(12人)、「普通運転免許」(11人)、「OA系の資格」「介護系の資格」(いずれも10人)と続き、そのほかの結果と回答者からのコメントは以下の通りとなりました。
【1位:簿記】
▽求人の優遇条件だった(25歳男性)
▽未経験でも、資格があったことで面接までたどり着けた(27歳女性)
▽転職の幅がひろがった(29歳男性)
【2位:英検・TOEIC】
▽英検準1級。会社の公用語が英語であったため(28歳男性)
▽英検2級。「簡単な英語が読める」ことが優遇条件であったため、役に立ちました(25歳女性)
▽TOEIC895点。転職先では英語を使う機会が少なかったものの、留学経験なしの独学だったことと、スコア自体を評価してもらえた(26歳女性)
【3位:普通運転免許】
▽1日中車で行動する仕事のため、必須だった(21歳男性)
▽車を使った営業だったため(27歳女性)
▽普通自動車免許が必須の求人が多くあった(29歳男性)
【同率4位:OA系の資格】
▽MOSが応募の必須資格だった(23歳女性)
▽事務職への転職だったので、ワードが使えると証明できて役立った(26歳女性)
▽事務の仕事でスキルが必要だったから(29歳男性)
【同率4位:介護系の資格】
▽国家資格である介護福祉士は、自分の経験年数を示せて便利だった(27歳女性)
▽ヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)。給与面でプラスになった(29歳男性)
▽ヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)。介護の仕事に応募するとき、無資格より採用率が上がるから(24歳女性)
また、転職経験がある20代の女性118人に「女性の転職に役立つ資格」を聞いたところ、「簿記」(20人)が最多だったほか、「保育士」「介護系の資格」「OA系の資格」「英検・TOEIC」(いずれも9人)といった「事務系職種で活かせる資格」に加え、「医療・福祉系の資格」がランクインする結果となりました。
一方、転職経験がある20代の男性55人に「男性の転職に役立つ資格」を聞いたところ、こちらも「簿記」(10人)が最多だったほか、「危険物取扱者」(7人)、「フォークリフト免許」(6人)、「普通運転免許」(5人)といった「現場仕事」で優遇される資格がランクインする結果となったそうです。