静岡・伊豆の海を漂うレジカゴ 鹿児島のホームセンターから流れてきた? 「ケンカして海に飛び込んだ?」

伊藤 大介 伊藤 大介

静岡・伊豆半島の海中を漂っていたレジカゴを、ダイバーが撮影しました。レジカゴに記された「ニシムタ」は、南九州でホームセンターを展開する鹿児島市の企業の名前。鹿児島から800キロ離れた伊豆半島へ、どうやって流れてきたのでしょう。レジカゴを発見、回収したダイビングインストラクターのtakuya(@takuya_sea)さんに聞きました。

「ニシムタ・・どこ?」オカンのようにひじに引っ掛けて回収

takuyaさんは静岡県伊東市富戸の初心者ダイビングサービス専門ショップ「城ヶ崎インディーズ」でダイビングインストラクターを務め、水中撮影も行っています。

ーー発見した状況について教えてください。

「発見したのは1月20日。いつも通りお客様をお連れしてダイビングをしている時でした。風の向き的に漂着ゴミの多くなるコンディションでした。

場所は静岡県伊東市富戸、ヨコバマというダイビングポイントです。発見した時は水面付近を漂っており、撮影したのは少し引っ張り下ろしたタイミングでした」

ーーレジカゴのような大きさの人工物が流れてくることはあるのでしょうか。

「漂着ゴミはそこまで珍しくありません。ダイビングのコースや安全を逸脱しない程度に、日々ゴミは回収していますが、買い物カゴという大きいものであったため今回は見過ごせませんでした。

回収したところ『ニシムタ、、?どこ?』という感じでした。オカンの如くひじに引っ掛け、陸まで持って行きました」

「漂着ゴミは風向きによっては様々なモノが流れつきます。海藻や流木などを始め、漁具や外国語で記されたプラスチックゴミなど多岐に渡ります。
今回たまたま『ニシムタ』のおかげで注目を浴びましたが、海に流入したゴミが流れ着くのは珍しい事ではありません」

takuyaさんはツイートで「風に吹かれ黒潮に乗り、また風に吹かれ、たどり着いたのでしょうか」と黒潮に乗って南九州から流された可能性について触れています。

ーー回収したレジカゴはどうなりますか?

「本来は地元ダイビングガイドと漁協の連携で収集し、処分するのが通常ですが、注目浴びた事もあり、どうしようか、と取っておいてあります」

◇  ◇

ふわふわ漂うニシムタのレジカゴ動画はTwitter上で200万回再生され、「どこから旅に出たんだろう」「店のおじさんとケンカして海に飛び込んだんかな?」と不思議がる声が上がり、鹿児島のニシムタユーザーからは「回収ありがとうございました!」とレジカゴを回収したtakuyaさんへお礼が届いていました。

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