れん乳の缶詰を煮詰める→生キャラメルに!? 森永乳業は「推奨せず」別の作り方をおすすめ

山脇 未菜美 山脇 未菜美

缶詰の練乳を2時間煮詰めたら、生キャラメルに変身した―。そんなレシピがSNSで話題になっている。写真を見ると、ねっとりとしたクリームは本物の生キャラメルのよう。一方で、缶詰の製造元である森永乳業によると、缶詰の販売は4年前に終了。缶詰を煮詰める方法は「推奨していない」として、別の作り方をおすすめしている。

レシピをツイッターに投稿したのは、埼玉県にある狩猟専門店「豊和精機」の男性。練乳が生キャラメルになる方法を知ったのは7年前、友人から聞いた。随分前にテレビでもやっていたレシピという。

作り方は、水をたっぷりと入れた鍋で、練乳の缶詰を2時間煮込むだけ。缶は水から煮込み、水の量が減れば足し、時折、缶を転がして均等に熱が入るようにする。2時間経ったら火を止めて水の中へ。人肌ほどの温度まで冷ましてから缶を開けると、生キャラメルになるという。

「スプーンですくって食べると至福。クッキーにディップしたり、パンに付けたりしても美味しい」と男性。返信欄には驚きの声や、細かな作り方をたずねる質問があふれた。「開けるタイミングが熱湯からすぐで吹き出して火傷した」との経験談もあり、定期的に作っている男性も「湯煎を放置してしまうと破裂するかもしれない」と注意点を話した。

 森永乳業の練乳の缶詰は4年前に販売終了

ではこの作り方、製造元である森永乳業は公認しているのだろうか…。尋ねると「パッケージごと加熱すミルクキャラメルを作ることは、弊社では推奨していません」ときっぱり。また、2019年に缶詰の販売を終了しており、現在はチューブで売っているという。

森永乳業が製造する練乳「加糖れん乳森永ミルク」は、原料の生乳としょ糖を加熱して濃縮することで作っている。一般的にキャラメルは練乳が材料の一つで、過熱することで褐変化が促進され、キャラメルのような風味や色合いになり、水分が減ることで粘りも出るそうだ。

同社のホームページでもミルクキャラメルを手軽に作れる方法を紹介。材料は、加糖れん乳と水あめ、バター、砂糖。鍋に材料を全て入れて弱火にかけ、キャラメル色になって粘り気が出るまで10分加熱する。火を止めたら熱いうちにオーブンペーパーを敷いたバットに流し入れ、室温で30分ほど冷ます。最後に好みの大きさに切り分ける。「あまり煮詰めなければ生キャラメルっぽい感じになります」としている。

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