「赤ちゃん肌着、全部これになって」大阪のおっちゃんおばちゃん職人が作る純日本製に衝撃「インスタって何や!?」社長に聞いた

はやかわ かな はやかわ かな

全工程メイドイン「大阪」の純日本製「赤ちゃん肌着」。製造・直売する株式会社 川端縫製、おっちゃん社長が語る「モノづくりへの愛」

ーー「赤ちゃん肌着」製品への思いやこだわりについてお聞かせください。

「ご紹介いただいた商品は『ワンタッチ短肌着』といいまして、23年前に出来たものに改良を重ねた商品です。戦前、弊社は長襦袢を製造していたのですが、戦後、着物から洋服に変わるタイミングで、赤ちゃん用の肌着や寝巻きを製造するようになりました。『ワンタッチ短肌着』も着物と同じで、”うち合わせ”のスタイルなんです。

うちの息子は早産で生まれたのですが、当時、未熟児用の小さな製品はありませんでした。小さな工場だからこその瞬発力を生かして、こんなんあったら便利やねという商品を作っています。今では常識になっていますが、背中がメッシュになった新生児用の肌着を作ったのも、うちが最初だと思います。

日本製にこだわり、海外製の値段に負けないためにはどうすればいいのか?を考えると同時に、私自身が『服』が好きで、『モノづくり』が好きなんです。弊社の工場は大阪市生野区、桃谷駅の近くにあるのですが、企画、デザイン、裁断や縫製、仕上げまで、全工程を自社で行っています」

必ず一度、自分で着用します

ーー商品に同封されている「手紙」に記された、「SNSが苦手」「愛想も悪いし職人まるだし」といった、ユーモアあるメッセージも話題になりましたね。

「モノづくりの信念がブレないように、商品レビューなどはあまり見ないんです…。ですが、お手紙などでご感想やご要望を頂くことがあり、いつも感謝しています。私自身、ミシンがけをする母の背中におんぶされ、赤ん坊の頃からミシンの音を子守唄替わりに聞いて育った生粋の職人です。デパートに負けない素材を使い、赤ちゃんは言葉で伝えられないからこそ、着せやすさ、肌触りを大切にしています。

新しい商品を作る際は、一度自分サイズの同じものを作り、必ず自分で着てみて確めています。弊社の赤ちゃん肌着は袖ぐちが大きいのですが、それは赤ちゃんの手を迎え入れる際、お母さんの手を入れられるようにするためなんです。使ってみるとおわかり頂けると思います。ガーゼのハンカチも手触りが全然違うと思います。そういう丁寧な仕事が出来るのも、自分たちですべてを作っているからこそだと思います」

次世代に伝えたい「モノづくり」の楽しさ

ーーこれからチャレンジしてみたいことはありますか?

「うちは創業95年の卸会社なのですが、おかげさまで、弊社の赤ちゃん肌着でお子さんを育てた方が、孫やひ孫の分を…と買ってくださるなど、2代、3代と弊社の商品をご愛顧頂いています。なので、いっぱい売りたい!というよりも、昔からお付き合いのあるお得意さんやお客さんとの関係性を大切にしながら、これからも新しいチャレンジを続けていきたいです。次の世代の方たちにモノを作る楽しさを伝えたり、『一緒にモノづくりをしてみたい!』と思ってもらえる会社にしたいと思っています」

◇ ◇

取材を行ったのは、師走の繁忙期。多忙な時期にも関わらず、取材に応じてくださった川端縫製の川端社長の印象は、「無愛想な職人まるだし」というよりも、モノづくりを愛する”楽しいおっちゃん”でした。

「初めての子育てなので、出来るだけ楽ができそうなものを購入することにしています。自分の心に余裕が生まれると、子供にも余裕を持って接することが出来る気がします」と語っていた、クリエイターの原田さん。全工程「メイド・イン・ジャパン」の川端縫製さんの純日本製品は、そんなクリエイターの心をガッチリ獲得。世界に誇る日本のモノづくり魂が、次世代に受け継がれていくことを願ってやみません。

※株式会社 川端縫製の商品は、Amazonや楽天ショップで「日本製のベビー用品を作っている店」というストア名で出店されています。川端社長によると、「楽天ショップの方が商品が豊富ですよ」とのことです。

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