「働きがいを感じ、働きやすい職場」で働く人の6割 自分の職場を「推せる」と回答

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みなさんにとって「推せる職場」とはどのような職場ですか。株式会社NEWONE(東京都千代田区)が実施した「仕事・職場」に関する調査によると、自分が働く職場を「働きがいを感じ、働きやすい職場」と回答した人は、約2割でしたが、そのうち約6割の回答者が自分の職場を「推せる(推奨できる)」と回答。「働きがいを感じ、働きやすい職場」で働くビジネスパーソンほど、自分の職場を『推せる職場』と捉えている傾向が高いと分かりました。

調査は、全国の20~40代の会社員618人を対象にインターネットで実施されました。

まず調査では、職場について「働きがい」と「働きやすさ」について質問。その結果、「働きがいを感じ、働きやすい職場」と回答した人は18%でした。また、そのうちの58%が自身の職場を「推せる(推奨できる)」と回答したことが分かりました。

この結果から、同調査では職場の状況を以下の4つに分類。

・働きがいを感じ、働きやすい職場→(自身の職場を「推せる(推奨できる)」と回答した人が多い)推せる職場
・働きがいを感じ、働きにくい職場→ストイックな職場
・働きがいを感じにくく、働きやすい職場→優しすぎる職場
・働きがいを感じにくく、働きにくい職場→残念な職場

また、「推せる職場」以外の割合は、「ストイックな職場」(29%)、「残念な職場」(28%)、「優しすぎる職場」(25%)となっていました。

   ◇   ◇

『推せる職場』には具体的にどのような特徴があるのでしょうか。同社は調査を通じて以下の4つの特徴がみられたとしています。

【仕事の成果にも繋がりやすい】

「推せる職場」で働くビジネスパーソンの半数以上が「仕事に熱中できている」(50%)、「主体的に仕事に取り組んでいる」(67%)と回答しており、「優しすぎる職場」や「ストイックな職場」よりも仕事に熱中でき、主体的に取り組む社員が多くなっています。

【採用活動にも効果的】

「会社の方向性」(28%)や「仕事内容」(42%)、「キャリア」(23%)、「組織などの共感度」(30%)が他の職場よりも高くなっていることから、リファラル採用(自社の社員から友人や知人などを紹介してもらう手法)が活発になるなど、カルチャーフィットする人材の紹介に繋がる効果が期待されます。

【長期的なキャリア形成ができる】

「残業」(18%)や「過度なプレッシャー」(20%)、「ハラスメントが少ない」(6%)など、離職予備軍が他の職場と比べ最も少なくなっており、社員の長期的なキャリア形成に繋がりやすいと考えられます。

【入社直後の対応が重要】

本調査で自身の職場を「推せる職場」と回答した人の就業年数は、「入社1年未満」が最も多い26%である一方、就業年数が上がるにつれ減少していることから、「推せる職場」を維持するためには入社直後の対応が重要です。

   ◇  ◇

さらに、同社は「推せる職場」をつくるエンゲージメントサイクルについて、「『推せる職場』では、ポジティブ感情、自己決定感、成長・貢献実感が得られており、エンゲージメントを高めるサイクルが回っている状態だと考えられます」と考察し、以下のような傾向を挙げています。

【ポジティブ感情の対象の傾向】

『推せる職場』は会社、チーム、仕事のいずれも「ポジティブ感情を持つ」(会社60%、チーム62%、仕事63%)傾向が他職場と比較して非常に高くなっています。

【自己決定感の傾向】

「推せる職場」は、「仕事をやらされている感覚」ではなく、仕事を進める上で「自身で決めているという感覚がある」(53%)という自己決定感が他の職場に比べて高い傾向にあります。

【成長・貢献実感】

「推せる職場」は、「成長」(58%)、「貢献」(55%)の実感度がいずれも高い割合を示しました。また、「優しすぎる職場」「ストイックな職場」では、上司からの称賛が「自身の感覚とズレた点を褒められ、響かないことが多い」傾向がある一方、「推せる職場」は上司からの称賛が「自身が工夫したり頑張ったりしたことを褒めてくれて、自身の心に響くことが多い」傾向がみられました。

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