ヤマト運輸株式会社の公式アカウントが、「#拡散希望RTお願いします」というタグをつけ、宅配事業者を装った「なりすましメール」についての注意喚起のツイートをTwitterに投稿した。以下に該当するものは「すべてなりすまし」なのだという。
①ご不在連絡やお届け予定をお知らせするURLが「.com」
②ショートメールでご不在連絡やお届け予定のお知らせがきた
③電話でセキュリティに必要な認証番号を確認された
「弊社では、ショートメールによるご不在連絡やお届け予定のお知らせは行っておらず、他社サービスを含め、お電話でセキュリティに必要な認証番号を確認することもありません。
また、受取り日時の変更や再配達のご依頼に関して、お客さまに対し弊社からご請求することも一切ございませんので、ご注意くださいますようお願い申し上げます。
なお、ご不在連絡やお届け予定をお知らせする際のURLにおいて、弊社は「.com」は使用していません。こちらの点についてもご留意ください」
このように注意喚起のツイートを行ったヤマト運輸株式会社 広報部に、現在急増しているという「なりすましメール」について話を聞いた。
◇ ◇
ーー今回、「なりすまし」への注意喚起を行なった理由は?
「昨年末からお客さまから多くのお問い合わせが寄せられたため、ヤマト運輸HPの重要なお知らせや、弊社SNSで注意喚起のご案内をいたしました」
ーー「なりすまし」を見分けるポイントは?
「見分け方の詳細については、ヤマト運輸のHPに文面例とともに掲載しておりますので、ぜひご覧ください」
ーーもし「なりすまし」に気づかず個人情報を入力してしまった場合は?
「万が一、個人情報を入力してしまった場合は、警察へご相談いただくようお願いいたします」
◇ ◇
ヤマト運輸の公式サイトには、上記を含め「なりすましメール」の文例が5パターン掲載されている。どれもよく注意して見極める必要のあるものばかり。ぜひ確認を。
ヤマト運輸の注意喚起に対して、Twitterのリプ欄には、実際に「なりすましメール」を受信したり、被害を受けた方からのリアルな声も多数寄せられた。
「不在ならLINEで分かるのに何なんだろう?詐欺?と思いました。やっぱりなりすましなんですね」
「電話番号が本社のんやからうっかり信じそうになるよね。気をつけましょう」
「恥ずかしながら引っかかりました。パスワード、電話番号が一瞬で書き換えられ、iPhone及びMacBookにアクティベーションロックがかかり、超不便状態に陥りました」
ヤマト運輸のツイートによると、「宅配便事業者を装った迷惑メールやなりすましサイトの手口や対処方法については、経済産業省が所管する独立行政法人 情報処理推進機構のサイトでも注意喚起されておりますのでご参照ください」とのこと。
「なりすましメール」には不審なサイトへのリンクが貼られている危険があるため、絶対にクリックしないことが重要だ。
■経済産業省・独立行政法人 情報処理推進機構「対応方法・よくあるご質問」