「天ぷらが焦げてるーって怒って帰ったお客様に出した天ぷら これって焦げてるの？ 油は一週間経ってるから色は付いてるけど…毎日新しい油使うのは無理だし」と呟いたのは、大阪府守口市にある、京阪守口市駅そばの「うどん屋こぞう」さん（@udonyakozou）です。
香川県出身の店主が、香川県産小麦「さぬきの夢」をベースに、国産小麦を100％使用したさぬきうどんを提供。伊吹島の良質ないりこからとるこだわりの出汁と手打ちうどんが評判です。
写真で見る限りでは、美味しそうに揚がっているように見えます。リプライでは「余裕で焦げてないですね。」「全然焦げてませんね（笑） 油の色と焦げの区別もつかない人なのですかね(･･;)」「茄子の皮じゃん💦どこに焦げあるのか全くもってわかんない」と店主をフォローする声が集まりました。
天ぷらを残して帰ったお客さんの真意は何だったのか、店主に話を聞きました。
――当時の状況を詳しく教えてください。
「うどん、おでん、野菜天盛りのセットをご注文されてました。うどんとおでんは綺麗に完食されていたのを覚えています。そのお客様が、天盛りの残り（ナスとれんこん）を厨房にいる私に、カウンター越しに『これどう思う？こんなに焦げた天ぷらなんて食べられない』とおっしゃいました。
天ぷらは、ご注文をいただいてから菜種油で揚げています。はじめは、食べ切れないから持ち帰りをお願いされたのかと思うくらいでした。怒ってたので謝るのが正解だったのかもしれませんが、わたしとしては普段通りの揚がり具合だったので『普通ですよ？』と答えました。すると『これがこの店の普通？わかりました！』と怒りながら、お支払いになってお帰りになりました。
帰り際、他のお客様の天ぷらを見て『全然違うじゃない！』とおっしゃっていたのですが、そのお客様の天盛りには茄子が入っていなかったので、きっと茄子が嫌いだったのかな？ 怒ったお客様の時点で茄子がなくなってしまったので、他のお客様は新じゃがの天ぷらに切り替えたところでした。もしかすると新じゃががお好みだったのかもしれません。そうであるならば、申し訳ないです」
――今回のように、予想外のクレームを言われることはありますか？
「2年ほど前に、海老が海老臭いと言われたことがあります。下ごしらえをしたエビを見せましたが、よく分からない！と言われました（笑）。当店のお客様は本当にいい方ばかりなので、今回のようなクレームは本当に久しぶりでした」
◇ ◇
京阪守口市駅の西口を出て徒歩約1分の同店は、香川県から認定された「さぬきの夢協力店」。ランチのほか、夜の営業ではお酒やおでん、各種アテも楽しむことができますが、かけ出汁がなくなるほど人気のため、なくなり次第営業終了。現在はコロナ禍で地元に帰れないことが残念とのことで「本当は香川の地酒や食べ物を関西のお客様にご提供したい」と語ってくれました。
■うどん屋こぞうTwitter：@udonyakozou
■うどん屋こぞうInstagram：＠udonyakozou
