三井住友銀行御堂筋支店 師走のATMコーナーが舞台のほっこり話 そして物語には続きが…

竹内 章 竹内 章

12月20日、お昼時の三井住友銀行御堂筋支店。ATMコーナーに居合わせた人たちの親切心のエピソードがSNSで注目されています。その場にいた人みんなの心を温かくしたであろう優しい振る舞い。歳の瀬、大阪のど真ん中であった、数分間の物語です。

「ATMで前の人の忘れ物に気づいて追いかけていったお兄さんが、戻るとまた行列の一番後ろに並んだので「お兄さんは、先頭ですよ!忘れ物教えてあげてたんですよね!」って僕が言ったら、後ろのおばさんも「そうよ!お兄さんは前よ!」と大声で言ってくれて、心の中でおばさんと熱いハイタッチした」とtwitterユーザーのにゅーにゅー(@type_water13)さんが、ATMコーナーであったドラマをツイートすると、8万近いいいねが集まりました。

このお兄さんに損させちゃいけない

にゅーにゅーさんによると、ATMには10人ぐらいが並んでいました。20日は五十日、さらに慌ただしい師走のせいか、「早く順番が進まんかな」という空気だったそうです。3、4人先にいた「お兄さん」の番になりましたが、端末に前の利用客の忘れ物を見つけ、慌てて店外へ。間もなく戻ってきましたが、気を遣ったのか、列の一番後ろに向かいました。

「お兄さんが忘れ物を届けに行った後、その次の人が意に介さずATMを使い始めました。内心「おーい、待ってあげてよ」って思ってました」とにゅーにゅーさんは振り返ります。「お兄さんは先頭ですよ!」という言葉が自然に口を出たのは、「次の人がそのATMを使ったこともあって、妙な正義感が湧いたのかなって思います。このお兄さんに損させちゃいけないみたいな」と心境を語ります。思いがけない援軍が現れたことにも「おばさんも同じ感覚だったんだってすごく連帯感を感じました」。

ドラマに続きが…

にゅーにゅーさんが21日にこの出来事をツイートすると、リプ欄に「昨日の三井住友銀行御堂筋支店なら完全に私のことですね。その節はありがとうございました。譲ってくれた人全員幸せになれと思ってました。」とまさかの「お兄さん」本人が降臨。にゅーにゅーさんを驚かせます。

「年の瀬の慌ただしさの中、優しい方がいるもんだと心を温かくさせてもらいました」(にゅーにゅーさん)「おばさんとの流れるような連携プレーは素晴らしかったです笑 恥ずかしさでしっかりお礼できませんでしたがこんな凄い偶然あるんだと驚いてます。改めてありがとうございました」(お兄さん)「三苫と田中ですね笑」(にゅーにゅーさん)という2人のやりとりに、「奇跡の再会に立ち会えて幸せです」「これぞTwitter やさしいせかい」「うわー最高の流れ」と目頭を熱くするフォロワーが続出しました。

リプ欄での再会について、にゅーにゅーさんは「はじめは「こんなことあるんだ」って不思議なことが身に起こったフワフワした感覚でした。日常のちょっとしたことですが、とても素敵なことをいただいた気分です。いいねやリツイートしてくれた方々、ツイッターに感謝ですね」と話しています。

忘れ物を届けて最後尾に並び直したお兄さん、声を上げたにゅーにゅーさん、すぐさま同意を表明したおばちゃん、メリークリスマス&良いお年を!

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