「キジの供養をしてほしい」命を捧げて野焼きからヒナを守った母鳥…「子に対する無条件の親の愛は人も動物も同じ」

はやかわ かな はやかわ かな

「キジ」は今もたくさんいます

ーーこういった動物の供養のご依頼はよくあるのでしょうか?

「動物などの供養は代々にわたっておこなっております。鷲林寺地区ではキジを始めとする野鳥の他、イノシシやキツネ、アライグマなどが出没し、田畑を荒らします。自分たちの生活を守るため、やむを得ず猟友会の方々が捕獲されます。毎年、お寺の近くにある慰霊碑の前で、『鳥獣慰霊祭』を大勢の方々が参拝される中でとりおこなっています。これには行政の方々も同席され、焼香されます。この法会は鷲林寺住職が代々お参りさせて頂いております」

ーーキジは今でも「鷲林寺」の境内や近辺に現れますか?

「鷲林寺地区は六甲山の麓に位置する、田畑がたくさんある田舎です。キジは今でもたくさん見かけます」

ーー「野焼き」もおこなわれているのですか?

「以前に比べて少なくなりました。野焼きは古来から田畑にとって必要な作業であると聞いております。害虫の駆除や田畑の肥料になるという効能があると聞いております。しかし、現在は新たに転入されてきた住民の方から、野焼きの臭いが洗濯物につくなどという理由から反対され、問題になることがあると伺いました。しかし、農家にとって野焼きは必要なことということで、鷲林寺地区では行政に届けてからたまにおこなわれています」

◇ ◇

「母の愛ですね。おじさんも辛かったでしょうね…。でも(母キジは)ヒナを無事に育て上げてくれたおじさんに感謝してる気がします」というリプライも寄せらた、今回のツイート。親が子を思う無条件の愛と、犯した罪に対する懺悔と供養。命懸けでヒナを守った母鳥の姿は、多くの気づきと学びをくれました。

■高野山真言宗 六甲山 鷲林寺さんのInstagram「jurin_ji」

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