「東急ステイ」が仏ブランドとタッグ ラグジュアリー&おうち感を同時に…新世代のホテルが大阪に開業

山脇 未菜美 山脇 未菜美

 コロナ禍によるライフスタイルの変化やテレワークの浸透を受け、生活機能を充実させたホテルが誕生している。12月1日、大阪・難波にオープンするホテル「東急ステイ メルキュール 大阪なんば」(大阪市中央区西心斎橋2)もその一つだ。多くの客室に洗濯乾燥機や電子レンジ、ミニキッチンなどが揃えられ、ラグジュアリーながらも、家のように快適に過ごせる空間となっている。

 全国にホテルを展開する「東急ステイ」と、フランスが拠点で、デザイン性の高いホテルブランド「メルキュール」がタッグを組んだ。場所は、難波と心斎橋の中間地点で、御堂筋沿いの近く。近くには高級ブランド店が並ぶほか、道頓堀、ストリートカルチャーの発信地でも知られる「アメリカ村」などがあり、コテコテのミナミを感じられる立地となっている。

 黒を基調としたシックな館内に入ると、壁一面に埋め尽くされた鉢植えがお出迎え。鉢植えにLEDライトが内蔵されており、ロビー全体が光と緑できらめく。館内には、アメ村に着想を得た作品も展示。刺しゅう糸を使った階数表示、ネオンアートなどが散りばめられている。

意外に要望が多かった冷凍庫

 「コロナの3年間は大きな影響を受けた。ホテルの概念も変わり、お客さまが求められるものも変わりました」とは、東急リゾーツ&ステイの粟辻稔泰社長。知らない街でも自宅のようにくつろげる「心地よい滞在」をコンセプトとし、生活機能も充実させた。全288室のうち74室には電子レンジ、洗濯乾燥機、キッチンを完備。アイスを冷やしたいなどと意外に要望が多かったという冷凍庫も置いている。

 客室タイプは、家具だけで構成されたコンパクトな1室(1泊1万3千円~)から、壁全体がスケルトンで絶景を望めるスイートルーム(9万円ほど)まで12種類。館内にはジムやレストラン、コワーキングスペースなどもある。

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