子どもの中学受験で今まで良好だったママ友関係に亀裂が生じることがあります。中学受験をする予定の家庭が、受験をしない家庭から嫉妬されるケースがあるようで、ママ友から嫌がらせを受けるなど、思わぬトラブルに発展してしまうこともあるようです。事実ネットで検索してみると「ママ友 中学受験 嫌がらせ」「ママ友 中学受験 嫉妬」といった候補に出てくるほどです。中学受験を目指している小学4年生のお子さんがいる雪子さんも、仲がよかったママ友が豹変してしまい、困惑した経験を持つ一人です。
――仲がよかったママ友とはどんな方だったのですか?
彼女と私には同じ年の子どもがいます。彼女とは児童館で仲よくなり、かれこれ7年ほどの付き合いになります。普段からLINEや電話で気軽にやりとりをしていたのですが、私の娘が中学受験をすると知ってから、だんだんとうちの家庭に口を出してくるようになってきて、困っていました。
しばらくは「どうせ受からないんだから、受験費用とかお金のムダだよ」「もし受けるなら偏差値が一番低い学校にしなよ」といったことでした。
彼女には「心配してくれてありがとう」とだけ返事をしましたが、その後は毎日のように「中学受験考え直した?」と聞いてくるようになり、その都度「主人と相談しています」と返事をしていました。
しかし彼女は納得がいかなかったようで、「塾もムダだから今すぐ辞めさせて」「お願いだから私の言うことを聞いて」と過剰に指図してくるようになりました。
――ママ友はそんな連絡をしてきて、結局何をしたかったのでしょうか?
彼女はとにかく、娘の中学受験を辞めさせたかったのだと思います。あまりにも毎日連絡がしつこいので、彼女には「中学受験は辞めることにした」と伝えました。
彼女は嬉々として「それがいいよ、地元に通わせるのが一番だよ。私の言ってることに間違いはないから」と言ってきました。
以前は「地元の中学なんて評判悪いから通わせたらダメ、行かせる人の気が知れないよね」と非難していたのに手のひら返しです。
なぜ、そんなに「私たちの進路」が気になるのかわかりません。それまではすごく気が合うママ友で、トラブルになったことがなかったのでとてもショックを受けています。
――問題のママ友とのお付き合いは続いていますか?
まだ付き合いは続いています。
主人に彼女のことを相談したのですが、「悪い人ではないから、着信拒否やブロックはしないほうがいい、当たり障りのないこと返したらいいんじゃないの? そのうち、諦めて連絡してこなくなるよ」と言われたので、今は一言、二言だけ返信するようにしています。しかし、まだうちの家庭のことが気になるようで、受験をするのかしないのか詮索されるのは終わっていません。
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「仲がよく、信頼していたママ友だったからこそ、中学受験の話をしたのですが、まさかその相手から不快な口出しをされるなんて思いもしませんでした」と雪子さん。「ママ友と良好な関係を保つためには、中学受験を考えていることは、うかつに話さないほうがいいですね」と話していました。