双子誕生でダイエットを決意、体重85kg→50kg 脱サラして独立、いまではファスティングのコーチに

八木 純子 八木 純子

 ファスティングはダイエットや体質改善、便秘解消、あるいは美肌、妊活などを目的に根強い人気がある。しかし、様々な方法があり、間違ったやり方では挫折したり、リバウンドすることも。そこでファスティング・パーソナルコーチとして、多くの人を指導している大阪府在住の原剛士さん(46)に話を聞いてみた。実は、原さんは100日間のファスティング達成者でもある。

85キロ超えの体重が気になり、ファスティング挑戦

 厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」(令和元年調べ)によると、20歳以上の人の肥満(BMI25以上の人)の割合は男性33.0%、女性22.3%だという。

 現在は超スリムな原さんだが、かつては肥満体型だった時代もある。1976年に福岡で生まれ。東京の大学へ進み、卒業後はアパレルメーカーに就職した。2年間の東京本社勤務を経て、福岡支店へ転勤。営業マンとして実績を積み、当時最年少で課長へ昇進した。その後も活躍が認められ、大阪支店の立ち上げに参画し家族で大阪へ移住。気がつけば「体重は85キロ超え」になっていたという。

双子の誕生をきっかけにライフスタイルを見直し

 ターニングポイントは10年前、双子の男の子が誕生したこと。「子供たちのためにも長生きしなくては」とこれまでの生活を見直すことにした。その時、出合った1冊の本によってファスティングのことを知った。

 「わたしが試みたファスティングは期間中でも酵素ドリンクを口にすることができるし、短期間ならやれそうな気がしました。実際に挑戦すると、体は楽になり、今後も無理なく続けられそうな気がしました」

 ここから原さんのファスティング・ライフが本格化していった。結果、2年ぐらいで35キロ減に成功。ここ10年間、体型も体重も変わらずキープしているという。

 「精神的に辛い時や、肉体的にキツイ時、締めや売り上げが迫っている時などはファスティングして気持ちを落ち着かせ、集中力を高め、仕事に没頭して窮地を乗り越えてきました」

自らの体験からファスティングのコーチに

 約23年間、サラリーマンとしてがんばってきたが、2021年、退職し、独立。「長女と双子の男の子の父親となり、育児の時間を確保したいと思いました」というのが動機だった。そこで、この先どうするか。辞めて気づいたのは、いつもそばにファスティングがあったこと。この世界でプロになることを決意。美と健康をデザインする「メイデザイン」代表として、活動を始めた。

 「ファスティングこそ、自分が本気で伝えられることだと考え、周りに伝えると結構、肥満で悩んでいたり、体質改善したいと思っている人がいたんですよ」。自身の経験が他の人にも役に立つと感じた。

ファスティングは自分のできる範囲でやればいい

 いまではファスティングのパーソナルコーチとして多くの人の美容と健康に携わるようになった原さん。自身は2022年5月30日~9月6日まで固形物を一切口にせず、流動食(専用の酵素ドリンク)のみの「100日間ファスティング」を達成させ、周りの人を驚かせた。しかし、決して他人には無理強いはしない。

 「その人のペースにあったファスティングをすることが成功の秘訣」と話し、こう続けた。

 「何度もダイエットしたけど成果が出ない。高級なエステに通い続けることはできない。毎日のウォーキングやランニングは時間的にもできない。そんな人にこそ、おすすめなのがファスティングです。

 ただ痩せるっていうダイエットだけでなく、美肌、便秘解消、アンチエイジング、デトックス、体質改善、妊活などのファスティングによる効果や変化をもっと多くの人に知ってほしいですね」

数日、挑戦するだけで結果の出やすいファスティング

 原さんは初心者には「3日間コース3万円(専用の酵素ドリンク2本付)」や「5日間コース4万円(専用の酵素ドリンク3本付)」を勧めている。「ヒアリングして、1日コースなど個別にコースを設定します」

 ツイッターやブログなどで自身の経験や日常なども発信し、相談者に寄り添うことも忘れない。実際にパーソナルコーチを受けた人は「無理なく、体質改善ができた」と語る。参加者は女性が目立つが、原さんの体験から学びたいと肥満が気になる男性サラリーマンも少なくないようだ。

 原さんによれば、継続は力なりで、1回で終わらず「3カ月に1回程度、ファスティングすれば、自然に体質改善ができ、リバウンドもしないからだづくりもできます」とのことだった。

問い合わせ先
haradical8attack@gmail.com

ブログ
https://ameblo.jp/haratsuyoshi-1945

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