琵琶湖一周「ビワイチ」の弁当誕生 カモ肉や赤こんにゃく、老舗駅弁屋が詰め込んだ滋賀の味

京都新聞社 京都新聞社

 11月3日の「ビワイチの日」を前に、駅弁製造販売の老舗「井筒屋」(滋賀県米原市)が「ビワイチ弁当」の販売を始めた。カモのローストや赤こんにゃく煮などに加え、信楽焼のぐい飲みも入り、滋賀の名産を目や舌で楽しめる。

 2022年4月施行のビワイチ推進条例で「いいサ(113)イクリング」にちなんで定めたビワイチの日を盛り上げようと、滋賀県が同社に協力を依頼した。

 1889(明治22)年の東海道線開通と同時に駅弁屋を始めた同社考案の弁当コンセプトは「湖北発」。琵琶湖に浮かぶ竹生(ちくぶ)島や長浜城が描かれた包み紙を解くと、紙わっぱの容器に栗おこわ、鶏の鍬(くわ)焼き、卵焼きなど定番の一品に加え、ワカサギの甘露煮、赤カブ漬け、赤こんにゃく煮といった郷土料理が詰められている。カモのローストはコショウを効かせ、ジューシーな味わいに仕上げた。

 黒豆を入れたぐい飲みは、障害児入所施設の県立信楽学園(甲賀市)の生徒が作った。井筒屋の林秀行取締役は「リュックで持ち運びやすいサイズなので、湖北発でビワイチを楽しんでもらえたら」と話す。

 税込980円。春は山菜、夏は枝豆のおこわになる。スポーツバイクの貸し出し拠点があるJR米原駅や同社本店で販売する。

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