「下着ユニバ」はコスプレではない! コスプレイヤーが反論「一緒にしないで!」に「レイヤーすげえ!」「フィギュアの衣装みたいな感じ?」

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

「迷惑をかけない」「非常識なことはしない」

ーーコスプレイヤーさんたちは「露出が多いキャラクター」のコスをする際、いろんな工夫をされているんですね。

「基本的に肌が出るような衣装を着る際は、マナーとして、キャラクターの肌の色に合ったボディストッキングや、足で履くストッキングを加工して使用、また、肉襦袢などを使用しています。私はコミケに参加したことがないのですが、胸が大きかったり、際どいファッションのキャラクターのコスプレをする場合、基本的には、市販の『偽造の胸』や、分厚いストッキングにタオルなどを詰めてコスをする方がほとんどですね。私も胸が開いたコスプレをしたことがありますが、肌が出るところはストッキングを巻いたり、自分の肌の色に合ったテーピングでその部分を隠す、などで対処していました」

ーーそういったマナーや工夫ありきのものなのですね。

「もともとロケ場所やイベントのルールや規約にも、露出や小物……模造刀や銃などについての注意事項も書かれています。主催者様にお聞きすれば、確実な返答もいただけます。露出以外でも、一般の施設を借りたり、観光施設などでのイベント撮影などの際は、イベント参加者の方にご迷惑をおかけしないのは大前提として、『一般の方にご迷惑をかけない』ということを念頭に置いて行っています。例えば、①盗難などを避けるために持ち歩く荷物で場所を占領しない。②撮影場所を独占しない、などですね。基本的に非常識なことはしないように心がけています」

「コスプレ」は原作をリスペクトした「創作」

ーー「下着ユニバ」の件も含め、一般の方が考える「コスプレ」と、レイヤーさんが考える「コスプレ」との認識の違いは感じますか?

「私の考えになりますが、『コスチュームを着て周りに迷惑をかけながら騒ぐ』ということをコスプレと一括りにされてしまうと、胸が苦しくなります…。だからこそ、今回のツイートは思わず勢いで強い言葉を使ってしまい、お恥ずかしい限りです……。私たちコスプレイヤーは、コスプレをする原作をリスペクトする気持ちを持って、創作としてのコスプレをしています。その辺りはなかなか世間の皆さまに理解していただけないと思いますので、難しいところなのですが…」

ーー「ただでさえ肩身の狭い趣味なので、不快に思われないようやりすぎぐらいの対策をしてます...」と、ツイートしていらっしゃいましたね。

「そもそも、2次元の作品を、ただの一般の人間が3次元で表現するのですから、不快に思う方々もたくさんいるのは当たり前だと思います。ですから、法律や一般常識を含めて、周りから眉をひそめられるようなことはしないよう、撮影の前に、ルールなどを出来る限り調べています。

今回の件で、『コスプレイヤー』を白い目で見る方もいらっしゃると思います。お気持ちはわかります、私たちは滅多に見ない奇抜な格好をしているのですから…。でも、私たちも皆さまと同じ一般人です。もしレイヤーさんが目に余るような行動をしていたら、直接声をかけるか、その施設のスタッフさんを通しておっしゃって頂けたらと思います」

◇ ◇

「コスプレということを理由に、人様にご迷惑をおかけするのは、コスプレイヤーでもそうじゃなくても、ダメだと思っています。『コスプレだから何をしてもいい』ということではなくて、『コスプレをするのだから細心の注意を』という考えが広まるといいなぁ、と思っています」と、みるめーくさん。もうすぐハロウィーン。公共の場で「コスプレ」を楽しむ際は、くれぐれもルールの順守とマナーの徹底を心がけたい。

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