【追記】「それって椎名林檎グッズ!?」と突然の声かけ 「恐れていたことが…」ヘルプマークを付ける高校生が切実な訴え「どうかデザインの再考を」

はやかわ かな はやかわ かな

「恐れていたことが起きた…」

ーー突然声をかけてきたのはどんな方だったのですか?

「20代から30代半ばくらいの男性で、お店ですれ違った際に、僕のカバンについているヘルプマークをご覧になり、声をかけられたのだと思います。これは圧倒的な僕の主観になりますが、きらきらした子どものような目といいますか、好奇心の塊のような目でマークを見ていらっしゃいました。今回の僕のツイートに対して一部の方がおっしゃっていたような、『グッズではないと知っているにも関わらず、嫌がらせで話しかけてきた』ようには思えませんでした。

とはいえ、僕にとっては突然の出来事でしたし、事前にこの騒動をTwitterで目にしていたので、『恐れていたことが起きた…』という恐怖と焦りでいっぱいでした」

ーーそれでも毅然と、「ヘルプマーク」であることを伝えられたのですね。

「はい。でも、『それって何ですか?』と、ご存知ない様子でしたので、病気があるので援助していただくためにつけているのです、と突っかえながらも説明しました。すると相手の方は、『あ、そうなんですね、ごめんなさい』と、素直に納得してくださった様子でした」

ーー以前にも、「ヘルプマーク」で同様の経験をされたことはありますか?

「ヘルプマークをつけていて優先席に座っていた時……申し訳ありません……ショックで細かいことは覚えていないのですが、『そのマークで病人だとアピールしてどうこう…』と、詰め寄られたことなどがあります。ですが、倒れてしまった時、ヘルプマークがあったおかげで病気があること、何かしらの疾患を持つことを示せたので、周囲の対応も少し楽だったのではないかと思います。事実、すぐにヘルプマークに気づいて助けてくださった方がいらっしゃいました」

椎名林檎さんを責めるつもりは毛頭ないんです

ーーアメノチ アヤメさんが「ヘルプマーク」を持っている理由は、一見してすぐにわかるものですか?

「いえ、わからないと思います。精神疾患を抱えているのですが、体調が悪化して呼吸が浅くなったりしない限りは、目に見えた疾患はありません」

ーーそれならなおさら「ヘルプマーク」が正しく認知、周知されている必要がありますよね。

「ただ、明言しておきたいのは、『椎名林檎さんを責めるつもりは毛頭ない』ということです。僕がお願いしたいのは、今回のグッズのような、人の命を守るものとの酷似したデザインや作成をやめていただくこと。ただそれだけです」

   ◇   ◇

「ヘルプマーク」については以前から、「あれを持つ人には近寄ってはダメと言われた」「子どもが欲しがっているからくれ、と迫られた」といった、赤裸々な声もネット上に上がっていた。今回のアメノチ アヤメさんのツイートに対する声の中には、「この件で興味本位で取得する者も出てくるのではないでしょうか」「既に一部の若い女の子達で『病み』というファッションとして付けている子達もいるので問題ですね」といった、「ヘルプマーク」取得に関する問題点を指摘する声も寄せられた。

まずは、これ以上の誤解や弊害を広めないためにも、「ヘルプマーク」と酷似したデザインに対する一刻も早い改善と対応が求められている。

■「ヘルプマーク」東京都福祉保健局

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