「通りすがりのおじいさんがセナと遊んでくれました。
昔ゴールデンを飼ってたらしく、虹の橋を渡ってからは、犬と散歩したコースを1人で歩いてるとの事でした。
ちょっと切なくなりました。」
昔飼っていたワンちゃんが亡くなってからも一緒に歩いた散歩コースを今も歩いているというおじいさんとの出会いをつぶやき、投稿した1枚の写真がTwitterで話題になりました。
写真には、大きなワンちゃんと戯れる一人の男性の後ろ姿が写っています。大きなワンちゃんは、ゴールデンレトリバーのセナくん。1歳9カ月の男の子です。投稿したのは、セナくんの飼い主さん(@mofusenna)。出会った男性、おじいさんの飼っていたワンちゃんもセナくんと同じゴールデンレトリバーだといいます。このとき、おじいさんはボール遊びをしていたセナくんを目にして、忘れられないかつての愛犬のことを思い出したのでしょうか…セナくんと一緒にボール遊びをしたそうです。
「虹の橋を渡った子もセナくんに『ありがとう』と言ってる気がします」
そんな投稿に共感し、切なくなる人たちからたくさんのコメントが寄せられています。
「うちのコメットの散歩中にも、何人かの知らないおじぃが散歩についてきて目を潤ませてました 号泣されたこともあります いつか自分も…て切なくなりますよね」
「例え一時であってもおじぃさんも心弾んだだろうし、虹の橋を渡った子もセナくんに『ありがとう』と言ってる気がします」
「おじさんの気持ちがすごいわかる 同じわんちゃんをみつけると、かけよって抱きしめたくなるの」
「大好きが背中から感じますね おじいちゃん、我が子と重なって遊んだんでしょうね」
「おじいちゃんの気持ちが痛いほどわかります 私も先代ゴールデンが亡くなった後、わんこ、特にゴールデンを見かけるとずっと見てたな」
セナくんと楽しいひとときを過ごしたおじいさん。そのときのことを、飼い主さんに聞いてみました。
亡くなった愛犬が遊んでいたボールをもらった…「持ってると思い出してしまうから」
――おじいさんとの出会いは?
「朝の散歩時、近くのグランドが空いていたらセナにロングリードを着けてボール投げをしています。そのときにおじいさんが声を掛けてくださいました」
――おじいさんもかつて飼っていたワンちゃんがゴールデンだったとのこと。そのワンちゃんとの散歩コースを今も歩いているとか。
「おじいさんは散歩コースを歩くのが習慣になっているとおっしゃっていましたが、おそらく飼っていた子との楽しい習慣だったから、1人でも続けているのだと思います」
――おじいさんとセナくん、一緒にボール遊びをしたそうですね。
「はい。おじいさんが昔飼っていた子のお話をたくさんしてくださいました。一緒にボール投げをしたりフリスビーをしたりしていたそうです…そこで、私がセナと遊んでいたボールをおじいさんに渡して、『投げてやってください♪』とお願いしたら、喜んでセナの相手をしてくれました! とても楽しそうでした。セナもすぐ懐いていましたね」
――後日、おじいさんから以前飼っていたワンちゃんが遊んでいたサッカーボールをもらったとのこと。「持ってると思い出してしまうから」との理由で…セナくんに渡すために、いつ会えるか分からないのに毎日持ち歩いてたとのことでしたね。
「大切な思い出のボールをいただいたことがとても光栄で、うれしく思いました。セナがくわえやすいように少し空気を抜いておいたよと、おじいさんの優しさがなんとなく切なかったです」
――おじいさんの優しさ、きっとセナくんにも伝わったと思います。またおじいさんに会えるといいですね!
「そうだと良いなと思っています。セナもすごく楽しそうにしていたので…」
おじいさんがかつてかわいがっていたというゴールデンのワンちゃん。少し寂しがっていたおじいさんのために、セナくんに会わせてくれたのかもしれません…。また会えますように!
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