反抗期の息子がペットロスに…そんな家族が3匹の保護猫と出会った 猫たちがくれる幸せ実感

渡辺 陽 渡辺 陽

軒下で野良猫が出産

松ちゃん(オス)、竹ぽん(オス)、梅たん(メス)、3匹合わせて“松竹梅”のきょうだいは3歳。野良猫が産んだ子猫だった。

横浜市のMさんが、実家の軒下にあったダンボールの中で野良猫が出産しているのを見つけ、母猫がいない時にのぞいてみたところ、6匹の子猫が生まれていたそうだ。Mさんは、まだ生まれたばかりで目も空いていないうちに、保護団体のおーあみ避難所にレスキューを依頼した。しかし、小さすぎると元気に育たないことが多いので、しばらく母猫にごはんをあげながら見守っていた。そのうち目が開き、母猫がいない間にごそごそ動き回るようになったが、1匹がカラスに襲われてしまった。2匹は近所で飼いたいという人が現れたので譲渡。しかし、残る3匹の里親が決まらず、おーあみ避難所という保護団体に保護を依頼したという。その子たちが松竹梅だった。

息子のペットロス

神奈川県に住むNさんは、17年間一緒に暮らしてきた猫のきんちゃんと桜ちゃんを2018年の5月と10月に立て続けてに看取り、泣き暮らしていた。

「新たに猫を迎える気にはなれずにいたのですが、ちょうど中学生で反抗期真っ只中だった息子が知らぬ間にペットロスになっていたのです。息子は生まれた時から猫と一緒にいて、猫がいるのが当たり前の生活になっていたので無理もありません」

Nさんは新たに猫を迎えることにした。次は保護猫を迎えようと思っていたので、譲渡サイトで探してみたところ、おーあみ避難所に気に入った猫がいたが、すでに里親が決まっていた。そこで勧められたのが松竹梅だった。最初は2匹だけ迎えるつもりだったが、そうすると1匹だけ残ってしまう。引き離すのはかわいそうなので3匹とも引き取ることにしたという。

「とても仲良しで、3匹一緒に迎えて良かったと思っています。みんなでくっついて寝る猫団子に癒されます」

幸せにしてもらっていた

息子は新しい家族を迎えることに当初反対していたが、可愛い子猫たちを前にすると自然と笑顔が増えて、情緒も安定していった。

「家族に笑顔が戻って、どれほど先代の猫たちに幸せをもらっていたのか、どれほど心の健康を支えてくれていたのか、改めて感じました。幸せにしているつもりが、幸せにしてもらっていたのですね」

松ちゃんは控えめで優しい。竹ぽんはいつも笑わせてくれるムードメーカー。梅たんは女の子らしく、甘えん坊でべったりタイプだという。

「お腹を痛めて産んだ子ではないけれど、我が子のような存在です。彼らの幸せが私の幸せで、松竹梅がいてくれることにただただ感謝しています」

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