倍速視聴、スキップ再生…私たちもそうだったはず Z世代の映像の楽しみ方から見えてきたこと

ハイヒール・リンゴのつぶやき

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Z世代の映像コンテンツの楽しみ方について、意識調査をもとに分析、考察したネット記事を読みました。

1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)の15~24歳男女400人を対象に調査した結果、85.0%が「タイムパフォーマンスを重視する」と回答。「ながら見」をしている人は81.3%と多かったのに対し、「倍速視聴」「スキップ再生」「ネタバレ視聴」は半数程度にとどまったということでした。

感心したのは、これらの結果をもとに「全ての映像コンテンツを効率化して見たいというわけではなく自分の好きなものにできるだけ時間をかけたいと考え、時間の使い方に関してもZ世代の『メリハリ消費』の価値観が表れている」などと、Z世代の志向を肯定的に捉えているところ。この考え方にはなるほどと思ってしまいました。

考えてみると、私たち世代もテレビを見ながらお化粧していましたし、深夜ラジオを聴きながら勉強していました。今はSNSなどの発達で情報が多すぎるために取捨選択しないといけなくなってきただけのことで、私たちも同じようなことをしてきたと思うのです。

ネタバレ視聴にしても、私たちの時代にネタバレサイトみたいな物がなかったためにしなかっただけではないのかなと思います。例えば映画を見に行く時でも宣伝を見て行きたいと思って行くわけで、時代背景や設定などある程度のネタバレはありましたよね。うちのダンナさんなんて、『タイタニック』の映画を見ている時に「氷とぶつかってから起こして」と言って寝てしまいましたし(笑)。それってもうネタバレしてるわけですよね。

倍速視聴も、そういう機能があればきっと私たちもしていたと思います。じっくり楽しみたい作品もありますが、倍速で見てもいい動画も数多くありますから。私たちの時代ではカセットテープが倍速で録音できるというのが画期的でした。そういう倍速願望というのは昔からあったはずで、技術的に追いついていれば私も絶対に使用していたと思います。

大人がZ世代を見る場合、これまでとは大きくかけ離れた理解できない世代だと否定的、一面的に捉える論調が多い中で、今回の記事にはホッとするところがありました。

肯定的に見るということでいえば、私が出演している通販の番組で、年を重ねると背中に緊張感がなくなるのを補正する下着が売れています。それを「年取った女性の垂れた体を直す」と言わずに(笑)「大人の女性のわがままボディーにフィットする」と表現しています。高田純次さんのCMでは、TVの音が聞こえづらくなってきたことを「大人の耳になった」と表現。肯定的な、いい表現だと思いませんか。何でも否定的に取らずに、まずは肯定しませんか。否定ばかりしている思考では何も生まれないと思うのですが。

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