飲むプリン、飲むわらび餅、飲むチーズケーキなど…続々増えている飲むシリーズ。ズズーッとスプーンなどを必要とすることなくスイーツ気分を味わえるとあって人気です。そんななかで、今年発見したのが「飲むたいやき」です。
たいやきといえば、頭か尻尾、どちらから食べるか悩みながら、熱々を頬張るのが醍醐味かと思っていたら…それをすべてなくしてしまった飲むたいやきが誕生。大阪に本店を構えるたい焼き専門店「たいやき天」(大阪市西区)に伺いました。
お客が1~2人入ればいっぱいの小さな同店の人気商品はもちろんたいやき(190円~)ですが、若い世代を中心にオーダーが多いのが「飲むたいやき」(490円)なんだそう! はたして、どんな味なのでしょうか…!?
香ばしい生地も味わえます!
オーダーが通ってから作る「飲むたいやき」は、たいやきのお腹にたっぷり入っている北海道産あずきで作る粒あん、牛乳、バニラアイス、同じタネで薄くパリパリに焼いたたいやきの皮の部分を、ミキサーに入れてしっかり撹拌。「香ばしく焼いた皮を入れて、しっかりと撹拌するところがポイントですね」と店長の浦辻理華さんは説明します。
たいやきの皮の部分の形がなくなるほどに混ぜ合わせたら、たいやき姿の皮(半身)をトッピング。あんこシェイクのようなビジュアルなので、そんなイメージで飲み進めるてみると、「あれ?あれれ?!」…ちゃんとたいやきじゃないですか!?
冷たいんだけれど、焼いた生地も活かされ、噛まずして餡と皮が口のなかで混じり合っている感じです。半身とはいえ、ちゃんと皮があるのもたいやき欲を満たしてくれるうえ、アイスに付いているウェハース的な役割を果たしてくれました。
たいやきって鯛の形がポイントなのに、なぜこんな商品が生み出されたのでしょうか? 「寒い季節の売り上げはいいのですが、暑いとたい焼きって売れないんです。そこで売り上げを伸ばすため、冷やしたいやき、たいやきソフトなど、さまざまなアプローチを考えて、今年の夏、考案したのが「飲むたいやき」です。ちまたで飲むわらびもちってあるじゃないですか? たいやきも飲んでもらえたら…とうちの社長がひらめいたんです!」と浦辻さん。
メニューの開発当初は、自慢のふわふわ生地をそのままスムージーに入れていたそうですが、パンチが弱かったため、試行錯誤の末、薄くパリッと焼いた生地を混ぜ合わせることで今の味になったとのこと。一度は飲んでみたいと訪れる人も多く、実際にオーダーして「飲むと本当にたいやきの味だった!」と驚き楽しむ家族や、「焼いた生地の風味がたまらない」、「また飲んでみたい!ってリピしたくなる味わい」という20代女性客なども多いそう。
こちらは暑い時期限定の商品とあって、9月末まで。寒い時期にも楽しめるよう「あったかい飲むたいやき」も開発中とのことです。ちなみに通常のたいやきは、定番の粒あん、十勝あずき&クリームチーズ、カスタード、季節のスイートポテト。オススメの特製クリームチーズ入りは、甘さ控えめのふわふわの生地の中、みずみずしい粒あんの上品な甘みとクリームチーズのコクとほどよい塩味が好相性です。
本店は地下鉄阿波座駅から徒歩約8分、九条駅から徒歩13分。9月14日に福島店がオープンし、名古屋にも店舗があります。
「たいやき天」
住所:大阪府大阪市西区本田1-6-22福楽ビル1F
営業時間:10:30~18:00 火曜定休
電話:06-4400-3766
Instagram:https://www.instagram.com/taiyakiten/