シャウエッセン「そのままでも食べられます」に驚く人続出 日本ハムの担当者が理由を解説

金井 かおる 金井 かおる

 日本ハムのホームページに掲載された「よくある質問」が話題です。注目を浴びるのは、同社のロングセラーウインナー「シャウエッセン」に関するこちらのQ&Aです。

 Q:そのままでも食べられますか?

 A:もちろんそのままでも食べられます(同サイトから引用)

 これを知ったTwitterユーザーの投稿が拡散し、ネット上では「シャウエッセンってそのまま食べられるのか」「そのまま!?」「知らなかった」など驚きの声が広がっています。

一番おいしい食べ方は?

 同社担当者によると、シャウエッセンがそのままでも食べられる理由は「製造工程で一度熱をかけているため」。

 「シャウエッセンなどのソーセージ類は、食品衛生法によって種類が分別されています。ハム・ソーセージ等は、食品衛生法によって加熱食肉製品に分類されます。そのほかには、サラミ等の乾燥食肉製品、生ハム等の非加熱食肉製品、ローストビーフ等の特定加熱食肉製品等に分類されます。特定加熱食肉製品や加熱食肉製品と記載のあるものは、製造工程で一度熱をかけておりますので、そのままでもお召し上がり頂けます。シャウエッセンは、加熱食肉製品に分類されますのでそのままでも召し上がれます。非加熱食肉製品や乾燥食肉製品につきましても、水分活性を厳しく制御することにより、細菌の増殖を抑えておりますのでそのままお召し上がり頂けます」(同社担当者)

 そのまま食べるシーンとしては、加熱器具やレンジが使えない場合などを想定しているそうです。

 そうは言っても、やはり加熱した方がおいしいのでは? 「そのままでも召し上がれますが、おすすめはやはりお湯でゆでる方法とレンジ調理となります。またフライパンに少量のお水を入れてボイル焼きなどもおすすめです」(同社担当者)

 一番おいしくなる食べ方も教えてもらいました。「弊社がおすすめするおいしい食べ方は、ホームページでも推奨している『黄金の3分間ボイル』です。とても簡単でシンプルです」。「黄金の3分間ボイル」の手順は次の通りです。

(1)お鍋にお湯を沸かして沸騰させます

(2)弱火にしてシャウエッセンを入れて3分間ゆでてください

(3)そのまま取り出してください

(4)やけどに注意してお召し上がりください

「知らない人が多くてびっくりした」の声も

 同商品のパッケージの裏面には「シャウエッセンのおいしい召し上がり方」として、ボイル、電子レンジ、焼くの3つの調理方法が紹介されていますが、よく読むと米印付きで「※加熱済みです。そのままでも召し上がれます」と説明があります。

 これまで商品パッケージをしっかり読んでいた人たちにとっては当たり前のこと。Twitterでの突然の盛り上がりには別の意味での驚きがあったようで「知らないって人が多くてびっくりした」「みんな知ってると思ってた」「袋の裏にちゃんと書いてある」「知ってた」「加熱がめんどくさいときはそのまま食べてた」「お弁当のおかずにそのまま入れる」などの投稿が相次ぎました。

 商品によっては加熱が必要なものもあります。調理前にはパッケージの説明をよく読むようにしてください。

「パリッ!」テレビCMの音も人気に拍車

 シャウエッセンは1985年2月発売。「日本にいながら、繊細な日本人の舌に合った本格的ドイツ風ウインナーが食べられたら」という思いから、本場ドイツでのウインナー研究を重ねて開発しました。発売後はテレビCMも話題に。ボイルしたシャウエッセンを噛んだときの「パリッ!」という音とともに流したキャッチコピー「美味なる物には音がある!」が流行。発売初年度の売上は100億円、翌年には260億円という記録的な大ヒットとなりました。同CMに出演したドイツ人たちからもシャウエッセンの味は大好評だったそうです。

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