「またつまらぬものを斬ってしまったコス」と、映画『ルパン三世 カリオストロの城』の有名なシーンをコスプレで再現した写真がツイッターに投稿され、話題になっています。楽し気な雰囲気が伝わって来るようですが、一体どんな風に撮影したのか、猟銃専門店の代表取締役を務める投稿者に聞いてみました。
さまざまな人が「#多分私しかやってない」というハッシュタグ付きでツイートする中、映画『ルパン三世 カリオストロの城』のシーンの再現を投稿したのは、猟銃や関連用品の販売・修理を営む有限会社 豊和精機製作所(埼玉県加須市)の代表、佐藤一博さんです。落ちてくるルパンの服を石川五ヱ門が斬った場面を、車のルーフの上で体を張って表現しています。
コスプレで再現したシーンには、「素晴らしい再現度です」「こんなんめっちゃ好き」「完成度高ぇ~な」「完全に一致!!」などの声が多く寄せられていました。「ルパン役の表情がジワジワくる」「ルパン役1番大変そう笑笑」と、ルパン役に注目する人や、「銭 『くっそーう! 俺が戻るまで死ぬんじゃねぇぞるぱーん!!』」と銭形警部のセリフでリプライする人も。
また、ルパンの愛車だと言われる「フィアット500」が使用されていることから、「なんか、ええ、コスってより車がしゅげぇ 憧れてしまうなぁ」「旧FIAT 500なのポイント高い…」「チンクかわえぇ」など、車についてのコメントも多数ありました。
おそらく佐藤さん家族をを知る人からは「皆さま、このネタの何が最高なのかを解説致しますと、父、母、娘参加の仲良し家族だと言う事で御座います」「これ、御家族3人でやってるってのが一番素敵」「ノリノリで付き合ってくれる家族の皆様、大好き( ≧∀≦)ノ」という声も。佐藤さんに、家族でコスプレをした時の状況や、やってみた感想を語ってもらいました。
「面倒だったのは汗かきな私の顔にモミアゲ描くこと」
――今回、「ルパン三世 カリオストロの城」のこのシーンを再現した理由を教えてください。
「ルパンと同じ車に乗っているので、カリ城のシーン再現コスはたまにやるのですが、今回のこのシーンは、名シーンの割には誰もやっている人がいなかったのと、少しの準備で撮影可能だったことですかね」
――それぞれのキャラクターの役を、家族の誰がしていますか。
「次元大介=妻、石川五ヱ門=撮影当時は高校生だった娘、ルパン=私です」
――コスプレやシーンの再現で、大変だったことを教えてください。
「家族三人総出でカメラマンなしだったので、カメラの配置を何度もやり直しました。あと、うちの駐車場で撮影したのですが、大通り沿いなのでちょっと恥ずかしかったです」
――周囲から何か反応はありましたか。
「リアル現場での反応は、大通り沿いとは言え、こっそりパパっとやってしまったので反応は特にありません。ネットの反応としては、最初にアップした時も今回も(今回は面白いタグがあって便乗したので、Twitterアップは2回目です)、やはりカリ城(カリオストロの城)のセリフで応戦してくれるリプが多かったです」
――製作所ならではの技術が活かされた箇所や場面はありましたか。
「いつもコスプレするときに必要なガジェットは工作機械を活かして作るのですが、今回は市販の衣装などで事足りてしまったので、面倒だったのは汗かきな私の顔にモミアゲ描くことくらいでしたかね」
◇ ◇
佐藤さんのお話からは、コスプレという楽しみを共有する家族、それに楽しくリアクションするフォロワーというあたたかい関係がうかがわれました。
また、YouTubeのチャンネル「豊和精機YouTube支店」では、コスプレだけでなく、アウトドアクッキングや猟銃についてなど多岐に渡って発信。アルミホイルを使った料理本『アルミホイル・ソロキャンレシピ』(秀和システム)を執筆するほか、「Guns&Shooting(ホビージャパン)」「狩猟生活」(山と渓谷社)、「けもの道」(三才ブックス)、「全猟」(全日本狩猟倶楽部)、などへの記事執筆や協力、『エアライフル猟の教科書』(共著・秀和システム)、コミック『クマ撃ちの女』(監修・新潮社)といった書籍も手がけています。
■(有)豊和精機製作所ツイッターアカウント:https://twitter.com/HowaSeiki
■有限会社 豊和精機製作所 公式ホームページ http://www.howaseiki.com/index.html
■豊和精機YouTube支店:https://www.youtube.com/channel/UCU3qRVT39moQjZLVOH1XLlg
■書籍「アルミホイル・ソロキャンレシピ」