「絵の具の冷奴を筆で食べる」という、一見すると「???」な投稿が、ツイッターで13.7万いいねがつくほど注目を集めています。
投稿したのは、SNSにイラストなどをアップしている山田 めしが【写実絵師】さん(@meshieshi)。投稿に添付されている動画で、山田さんは絵具と筆でとてもリアルな冷ややっこを描いていきます。
鰹節やネギを描いたところで絵が完成…かと思いきや、ここからが本番。完成したように思えた冷ややっこが、紙のうえでどんどん食べていくのです。豆腐の断面など、食べかけのようにどんどん描き変えていく山田さん。最後、誰かが完食したように冷ややっこはなくなり、紙の上には小鉢だけが残りました。投稿者で作者の山田さんにお話を伺いました。
冷ややっこは「30時間ほどで描けました」
ーー山田さんは絵をお仕事に?
「本業は調理師で、絵師と二足のわらじでやっています。調理師をやってるおかげで、ご飯や食べ物を中心に写実画活動をしているといった感じです」
ーー動画を見ても一瞬、脳が追いつきませんでした。
「ポスターカラーの塗り重ねを活かすといくらでも展開させられるので、日頃から絵を変化させる方法ばかり考えています。今回の冷やっこは、コロナで自宅療養中に冷やっこが出てきて、じっくりと食べながら展開構図を練りました。寝たり起きたりしながら30時間ほどで描けました」
ーーこのような変化していく絵はどのように描いているんですか。
「とにかくポスターカラーは、塗り重ねることで、消すこともできますし、描き足す事もできるのです」
ーー山田さんの作品は食べ物をテーマにしたものが多いですね。
「自分が調理師なので、周りにモチーフがたくさんあるのがひとつです。また、食べ物は誰でも馴染みのあるものなので、難しい絵画のイメージを取っ払ってアートとして楽しんでもらいやすいと思ったからです。ご飯や食べ物の話は尽きないじゃないですか」
ーー動画は大きな反響となりました。
「私が表現したい世界や見せたかったものを、見せたい形でたくさんの方に見てもらえて本当に嬉しかったです。『冷やっこを食べたくなった!』『リアルに描く人はたくさんいるけど、食べる人は初めて!』『消すのもったいないけど変化するのが楽しい』という素直なコメントが普通に嬉しかったです。魔法みたい~とかw」
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山田さんの投稿には、「絵心ゼロの僕からすると、まさに魔法。意味がわからない(笑)こんなふうに絵が描けたら楽しいだろうなぁ」「題名だけ見てよくわからんかったから、みたらほんまに食べてた」「イラストとは思えないうまそう感」「筆で食べるって何事かと思って見たら予想外のヤバさだった」「やっば。。魔法使いじゃん」と動画の仕掛けに困惑しつつも、画力や発想を絶賛する声が多数あがりました。