コロナ禍の影響で先行きが不透明な中で、50代のビジネスウーマンのみなさんはどんな考えを持っているのでしょうか。全国の50代の女性会社員106人に現在の働き方について聞いたところ、7割超の人が「毎日がなんとなくつまらない・なんとなく不安という感覚がある」と回答。今後、ポジティブなキャリアを形成するために求めていることについては「ワーク・ライフ・バランスの実現」と約半数が回答したといいます。
株式会社UPDATERのWell-being tech事業「みんなエアー」が、2022年8月に「50代女性の幸せな働き方に関する意識調査」と題して実施した調査です。
はじめに、「今の働き方を考えたときに、『毎日がなんとなくつまらない』『なんとなく不安』のいずれかに当てはまる感覚がありますか」と聞いたところ、「かなりある」(28.3%)、「ややある」(43.4%)を合わせて71.7%の人が「『毎日がなんとなくつまらない』『なんとなく不安』という感覚がある」と回答しました。
「『毎日がなんとなくつまらない』『なんとなく不安』という感覚がある」と回答した人に、その理由を聞いたところ、「今の仕事に閉塞感を感じているから」(46.1%)、「今後のキャリアが不透明だから」(32.9%)、「ワーク・ライフ・バランスが保たれていないから」(27.6%)といった回答が上位に並んだほか、「いつまで働き続けられるかわからないから(58歳)」「会社の将来が不安。自分のスキル不足・年齢的なもので転職も不可能と思えるから(59歳)」「仕事に対しての充実感が無いので(57歳)」「何年も同じ事を同じ場所で仕事をしていて、変化がないから(54歳)」「役員たちは自己中で社員を大事にしない社風で辞めていく社員も多く、こんなんで良いのか?と思うことばかり(57歳)」「コロナの影響で漠然とそう思う(52歳)」などのコメントが寄せられたそうです。
また、「『毎日がなんとなくつまらない』『なんとなく不安』という感情を周囲の人・家族にさとられないように、努めて明るく振る舞っていますか」と聞いたところ、「かなりそう」(13.2%)、「ややそう」(60.5%)と回答し、73.7%の人が、普段「つまらない」「不安」という感情を隠し、明るく振る舞っている実態が明らかになったそうです。
次に、全回答者に「キャリア上の、自己実現における現在の達成度」を聞いたところ、「ほぼ達成している(80%程度)」(17.0%)、「やや達成している(50%程度)」(30.2%)、「あまり達成していない(30%程度)」(23.6%)、「ほとんど達成していない(10%程度)」(8.5%)という結果になり、「完全に達成している(100%程度)」と回答した人はいませんでした。
続いて、「今後、ポジティブなキャリアを形成するために、どのようなことを求めていますか」と聞いたところ、「ワーク・ライフ・バランスの実現」(50.9%)、「いきいきとした職場選び」(32.1%)、「いつまでも挑戦し続けられる労働環境の整備」(25.5%)といった回答が上位に並んだほか、「何かあったら相談しやすい職場(58歳)」「高齢者でも働き続けられること(52歳)」「自分に合った環境の良い職場をとことん探す(57歳)」「開かれた職場環境があるといい(56歳)「完全在宅ワーク制にしてほしい(55歳)」「違う仕事内容などへのシフトをしてみたい(51歳)」といった声が寄せられたといいます。
最後に、「『毎日がなんとなくつまらない』『なんとなく不安』という感覚がある」と回答した人に、「『毎日がなんとなくつまらない』『なんとなく不安』という感覚の中に、キャリアに関する希望を感じることはありますか」と聞いたところ、「かなりある」(3.9%)、「ややある」(31.6%)を合わせて35.5%の人が「キャリアに関する希望を感じることがある」と回答したそうです。
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調査を行なった同社は「新型コロナウイルスの影響でさらに先行きが不透明な中で、50代に限らず全ての世代が幸せに働くための働き方、新たな概念を探っていく必要があるでしょう」と述べています。
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【出典】
▽誰も取り残さない働き方 〜人生100年時代!50歳からの幸せ〜
https://minnaair.com/blog/week2022-expo/#session2