手土産やお取り寄せも!情緒を感じる和菓子にフォーカスNo.8<中国・四国編>

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巷には彩様々なスイーツがたくさんあります。その中でも、和菓子には、日本の四季折々の風土や情緒が込められているものがたくさんあります。今回も前回までに引き続き、地方の銘菓や郷土菓子をご紹介します。フォーカスするのは中国・四国地方のもの。それぞれ地元の人に長く愛されているお菓子たち。贈答用にはもちろんですが、ご自身で楽しんでみても。季節や地域に思いを馳せながら、味わいの旅をしてみるのはいかがでしょうか?


☆おいり 則包商店(のりかねしょうてん)

香川県丸亀市の銘菓です。今ではうどんが全国的に有名になった地方ですが、こちらのおいりは、婚儀の際におめでたい煎りものとして重宝されているそうです。見た目にも丸く、色遣いも優しく、口に入れると軽く、またほんのりと甘いお菓子です。花嫁さんの幸せをお裾分けしてもらっているような気持ちになりますね。

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☆霰糖(あられ) 岡田製糖所

徳島県板野郡の銘菓です。阿波和三盆糖を作る、製糖所のお菓子です。和菓子でとても大切な和三盆糖を昔ながらの職人さんの熟練した技術で研ぐ手法を大切にしているそうです。一般的な砂糖と同じ粉状や型物としての干菓子としての販売もありますが、今回は、あられ状の霰糖を。和三盆を製造する過程でふるいにかけたときに出る、自然な塊を天日乾燥したものです。蜜が多く含まれて、こっくりとした甘さを楽しむことができます。

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製糖所には高い煙突がイメージされませんか?


☆ケンピ 西川屋老舗

高知市の銘菓です。創業は元禄元(1688)年というから、ゆうに300年は続いている老舗です。お菓子だけでなく、白髪素麺も土佐藩に収めていた祖先が、白髪素麺の製法からヒントを得て創作したお菓子だそうです。小麦粉と砂糖、卵を練って作られた干菓子で、その堅さからケンピと名付けられたそうです。噛むごとに、ほのかな甘さと素朴な味が広がり、ついつい手が伸びてしまいます。

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元禄時代に思いを馳せていただくのもオツかもしれませんね


☆むらすゞめ 橘香堂

岡山県倉敷市の銘菓です。明治10年創業。江戸時代の倉敷は備中米の集積地で、多くの蔵が並んでいました。米の出来が土地の人の生活を大いに左右するため、お盆にはい草の編笠をかぶって豊作を祈願する豊年踊りを踊っていたといいます。その編笠を意匠にしたのが、このお菓子。金色の稲穂に群がるすずめのようでもあるため、この名がついたそうです。明治初年頃では珍しい小麦粉と卵を使ったお菓子で、クレープのような薄皮に、ほんのりとした甘さのとろけるようなあずき餡が包まれています。

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このようなイメージだったのでしょうか


☆名菓舌鼓 山陰堂

山口市の銘菓です。明治16年に創業。名菓と名前に入っていて、期待度が高まりますよね。元は「舌鼓」の名でしたが、当時の総理大臣・寺内正毅が気に入り、「これほどの味ならば」と名乗りを薦めたとか。まろやかな白餡に薄く柔らかな求肥、口に入れるとふわっと解けるような食感。上品で柔らかな甘みが特徴です。お城のような外観で、休憩スペースも備えているので、散歩などの途中でホッと美味しいお菓子でひと息つくこともできます。

山陰堂本店
所在地:山口県山口市中市町6-15
TEL:083-923-3110

旅行せずとも旅気分が味わえるのは「食」の良いところでは。ぜひ思いを馳せて、いただきましょう♪

参考 太陽の地図帖22 郷土菓子/平凡社

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