みなさんのなかには転職したいと思いつつ、不安が大きくて一歩踏み出せない人もいるのではないでしょうか。転職したいが怖いと感じている全国の男女500人(女性311人・男性189人)に、転職が怖いと感じる理由を聞いたところ、最も多かったのは「転職先の人間関係・社風」だったそうです。
株式会社ライズ・スクウェアが2022年6月に「転職が怖いと感じる理由に関する意識調査」と題して実施した調査で、10代(0.2%)、20代(24.6%)、30代(39.0%)、40代(25.2%)、50代以上(11.0%)の人が回答しています。
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転職したいが怖いと感じている500人に「転職が怖いと感じる理由」を聞いたところ、1位は「転職先の人間関係・社風」(312人)でした。次いで、2位「転職後の仕事内容」(114人)、3位「収入ダウンの可能性」(82人)、4位「転職できない可能性」(73人)と続きました。上位の結果と具体的な内容は以下の通りです。
【1位:転職先の人間関係・社風】
▽人間関係などは入ってみないと分からないので、自分に合ってるかどうか心配です(20代・女性)
▽新しい人間関係を構築しないといけないのが、とくに不安に感じる(30代・男性)
▽職場に馴染めるのか不安があります(40代・女性)
【2位:転職後の仕事内容】
▽また1から覚えることが多くて、しっかり覚えられるか不安(20代・女性)
▽したことのない仕事に就くこと(30代・男性)
▽今までのスキルが通用するか不安を感じる(50代以上・男性)
【3位:収入ダウンの可能性】
▽「今の会社を辞めても、最低限の金額は稼げるのだろうか」という不安(20代・男性)
▽現在より給料が下がりそう(30代・女性)
▽給料面での現在よりも下回る可能性があることへの不安(40代・男性)
【4位:転職できない可能性】
▽「自分の経験に価値がなく、転職先が決まらないのでは」という不安があります(20代・女性)
▽次の仕事がすぐに決まるかどうか(30代・女性)
▽「転職がなかなか決まらず、無職期間が続くのでは」と怖いです(40代・男性)
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続いて、「転職に向けてしていること」を聞いたところ、1位は「資格の勉強・取得」(142人)でした。次いで、2位「転職エージェントに登録」(100人)、3位「求人情報を調べる」(86人)、4位「転職サイトに登録」(74人)と続きました。上位の結果と具体的な内容は以下の通りです。
【1位:資格の勉強・取得】
▽マイナンバー検定など、経理事務に関する資格の勉強をしている(20代・女性)
▽FPの勉強をしていて、資格を取ろうとしている(30代・男性)
▽簿記とマンション管理士の資格を取ろうとしています(50代以上・男性)
【2位:転職エージェントに登録】
▽転職エージェントを利用して求人を探しています(30代・女性)
▽今の会社に満足はしているが、転職エージェントに登録している(40代・男性)
▽アパレル専門の転職エージェントに登録している(50代以上・女性)
【3位:求人情報を調べる】
▽たまに求人サイトを閲覧する程度です(20代・女性)
▽資格が必要な仕事には就こうと思ってないのでとくに工夫はないが、たまに求人は見ている(30代・男性)
▽求人広告を毎週末見ています(40代・男性)
【4位:転職サイトに登録】
▽転職サイトに登録して、定期的にメルマガを受信しています(20代・女性)
▽転職サイトに登録して、情報収集しています(30代・男性)
▽ネットの転職サイトに複数登録しています(50代以上・女性)
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調査を行なった同社は「転職するにあたっては、不安があって当然です。転職未経験者はもちろん不安でしょうし、転職経験があるからこそ『次こそは失敗できない』とプレッシャーを感じる人もいます」と説明する一方で、「スキルがなくて採用されるか不安なら資格取得やスキルアップに励む、人間関係や労働環境が不安ならクチコミサイトや転職エージェントから情報を得る、無職期間を作りたくないなら派遣会社にも登録するなどの工夫をしてみましょう」とも述べています。