「ここ数年めっきり旅行しなくなったが、息子に1番楽しかったお出かけは近くの公園にお弁当持参してアリの巣を気が済むまで何時間も観察した事だと言われ、私も嬉しかった思い出と聞かれれば、母と仲良く道に迷い、途中お腹が空いてクリームパンを買い食いした事だなとふと思い出した。そんなもんだよね」。子どもを育てる親や、子ども時代を思い出した人々から共感の声が続出したエピソードを投稿したお肉さん〆さん(@manimanibleble)にお話を聞きました。
コロナ禍3年めの夏となった今年は、海や山、はたまた海外へ出かける家族も。が、感染者の増加によって旅行計画を変更した家族、そもそも共働きで休みが合わない、サービス業で夏休みこそかきいれ時、旅行費用の捻出が厳しいなど、夏休みに旅行に行けない諸事情を抱える人もいます。
「なんでもない日が幸せ」「思い出なんてそんなもの」
中学生、小学生の男の子を育てるお肉さん〆さんも、今夏の旅行を見送ったひとり。親として揺れる心境、そして中学生の長男から聞いた意外な思い出のことをつぶやくと、子育て中の保護者の共感の声や子どもだった頃を振り返る声が届きました。
「成長した子供に“どの旅行がいちばんの思い出?”と聞くと記憶なしでがっかり」
「なぜか涙が。 私は肩に力をいれすぎてたのかなぁ。 子供がやりたい事をしっかり聞いて それに寄り添っていきたいです」
など頑張りすぎない方がいいというコメント、
「母と夜のスーパーで値引きの寿司を買って、皆に内緒だねって車内で食べたのがとてつもなく楽しかった」
「おじいちゃんと行った公園からの帰り道、夕焼け小焼けを歌ってくれたのが思い出」
「縁側で家の庭にできた柿を食べたら渋柿だった、みたいなことのほうが思い出深い」
「おにぎり持参で近所の草むらを冒険。身長より高い草、おにぎりの味、全部宝物」
など幼少期のなんでもない日の記憶を綴る人も。
「コロナ禍で子供達をどこにも連れて行けないことに、少なからず罪悪感を覚えてる方が多いのかなぁと思いました」と自身のつぶやきがバズった理由を分析するお肉さん〆さんに、お話を聞きました。
「毎日に彩りを添えるものを探すのも楽しい!」
−−旅行についてのツイート、反響が大きいです。
「全てのコメントや引用が幼き頃の宝物のような思い出ばかりで、何気ない日常がこんなにも尊い記憶としていつまでも残るんだなと思いました」
−−息子さんからアリの巣観察が楽しかったという言葉が出たのはどういういきさつで?
「もしコロナが終息したらどこに旅行にいきたい?という話からです。朝から晩までアリの巣を観察したのは何年も前なので、まさか幼稚園~低学年の思い出を語られるとは思ってませんでした。
ツイートにも書いたのですが、旅行などにこだわらなくても、子どもたちがしたいことを一緒にすればいいのか、と腑に落ちた気持ちに。今まで通り一緒に楽しく過ごして、落ち着いたらまたどこか行けたら行こうね~というそんな心境になりました」
−−同時に、お肉さん〆さんのお母様との思い出も素敵で。みなさん、この思い出に応えるように自身の思い出を披露して、やさしい世界が広がっていました。
「ふと思い出したんです。私は元々小さい頃の記憶が残ってるタイプで、他にもわんさかあります(笑)。1番強烈に残っているのがこの記憶でした」
−−「人間の幸せなんて意外と素朴」など日常の幸せを語るコメントもありました。
「本当にそれ!コロナ禍で必然的に家にいる時間が長くなりましたが、たまたまTVでみたSexyZoneに親子ではまってしまって!今は少し先ですが、9月7日にリリースされる新曲『Trust Me, Trust You.』を心待ちにしています!」
−−親子で楽しいことを共有できるって最高ですね!
「そうですね。家でも、ライブ映像を見て盛り上がれます!生活に彩りを添えるものは、そこら中に転がっていて、それを見つけることも楽しみの一つになっています」
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旅行はせず、「今年の夏は、家族みんなでテニスを始めました。日に焼けて大変です」と笑うお肉さん〆。日焼けして笑う息子たちの顔、ボールを必死で追いかける父母の姿、アイドルに夢中になる母&息子…、日常のこんな光景こそ、家族だけの忘れられない思い出になります。
■お肉さん〆Twitter @manimanibleble