「60代後半の父、ささやかな毎日を健気にがんばってます」と、お父さんについての漫画を投稿したのは、並庭マチコさん(@manga_m)。家族実録漫画『プリンセスお母さん』などでおなじみの漫画家です。
Twitterでも家族の漫画をよく紹介しており、自由人なお母さんにまつわるエピソードが人気ですが、今回はお父さんについての漫画を公開。こちらも大きな話題となりました。
もともと小学校の先生をしていた並庭さんのお父さん。定年退職して第二の人生を歩まれていますが、料理に園芸、家庭菜園、サックスの演奏をするなど、趣味をいかして毎日、楽しく過ごされているそうです。
「今っぽいメニューに挑戦する」といって、(10年以上前から流行っている)アヒージョを作ったり――。
“インスタ映え”など若者文化への配慮も忘れなかったり――。
趣味のサックス演奏のライブ映像をYouTubeにアップしたものの、その再生数が“今のところ”48回だったり――。
夜中に出没するようになった猫に、石は当たったら痛いだろうからと、自分で頑張って育てたプチトマトを投げたり――。
几帳面で気配り上手、かつ好奇心旺盛なお父さんの人間味あふれるエピソードの数々。リプ欄にも多くの反響がありました。
「サックスも料理もできるお父さん素敵」
「パパさんのFancyで可愛らしく、気遣いが素晴らしいのにキュンってしました」
「石だとぶつかったら痛いからプチトマト投げるお父さん、優しさ溢れてます」
「素敵だなぁ 理想のご夫婦、ご両親!」
「『ファンシーお父さん』て新刊待ってていいですか」
さらには、「お父様の演奏 聞いてみたいです!!」という声も。残念ながら、YouTubeの動画は本名で投稿されていることもあり、紹介はできないそう。しかし、並庭さんのTwitterでは、お父さんのライブの音源をBGMにした漫画紹介動画も公開されています。
素敵なサックスの演奏に、「お洒落なバーにいる気分になりました」「これほぼプロの域では…!!?」など、フォロワーからも絶賛の声が。そのような反響を受け、お父さんはこのようにコメントされています。
「Twitterとスレッド見ました。温かいフォロワーの人達の声に励まされました。これまで脇役の身でしたが少しは存在感が出せたようで嬉しいです」
心優しいお人柄が表れたお言葉です。しかしながら、本人的には「よく聞くとソロがイマイチ」とも思われているそう。謙虚な姿勢も素晴らしいですね!
並庭マチコさんに聞きました。
――繊細で優しい心配りができる素敵なお父さんですね。以前からそのような魅力がある方だったのですか?
並庭マチコさん:小学校の先生だったこともあり、元々世話好きで、気配りしてくれるタイプの父でした。定年前も休日には時々料理したり、どこかへ連れて行ってくれたりしました。2泊以上の家族旅行のときは旅のしおりをわざわざ作って配ってくれますが、予定ぎっちりのハードスケジュールだったりします…!
――旅のしおりまで…!世話好きで几帳面な性格が垣間見えるお話ですね。次に、サックス演奏について。漫画では「“今のところ”48回程度の再生数だった」とのことですが、それ以降再生数は上がりましたか?
並庭マチコさん:プライバシー保護のため父のYouTubeは私のアカウントではお知らせしてません。なので、今見たら再生数は同じくらいでした(笑)。
――漫画で紹介されている以外にも、お父さんの優しさが表れたエピソードはありますか?
並庭マチコさん:大きな家族旅行の前には一人で神社に行って安全祈願してくれたりと、見えないところでも色々してくれていた、というのを最近知りました。父の過去のエピソードも面白そうなものはマンガにしていますので、単行本やツイッターを見ていただけると嬉しいです!
◇ ◇
並庭マチコさんのTwitterでは、他にもたくさんのご両親にまつわるエピソードが公開されています。
また、単行本『プリンセスお母さん』も、3巻まで発売中。「自分も漫画を描くまで知らなかった、意外な過去や描きおろしエピソードもたくさんありますのでどうぞよろしくお願いします」とのことでした。
並庭マチコさんのTwitterはこちら
→https://twitter.com/manga_m
単行本『プリンセスお母さん』 (3巻) はこちら 【Amazonのリンク】
→https://www.amazon.co.jp/dp/4046804300